2018.8.1
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16ビットマイコンボードの製作

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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第63回]



●ND80KL/86マイコンボード組立キット発売のお知らせ

(今回はKL5C80A12版の連載記事とAM188版の連載記事の両方に同じ内容の発売案内の記事を掲載しております)

当マイコンボードは当初Z80上位互換8ビットCPU、KL5C80A12を搭載したND80Z3.5ライクなマイコンボードとして開発をスタートしました。
当然ND80Z3.5の上位バージョンという位置づけです。
しかし設計作業を開始してじきに8086(8088)上位互換16ビットCPU、AM188も搭載可能なマイコンボードにもできるように考えを発展させました。
その結果として8ビットZ80上位互換CPUと16ビット8088上位互換CPUという全く異なる2つのCPUのためのシステムを並行して製作していかなければならないというとんでもない作業をこなす羽目になってしまいました。
そのためもあって開始当初はせいぜい1年もあれば製品として発売できるところまでいくだろうという甘い予測が大きくはずれてしまい、開発に着手してから2年近くかかってやっと製品化にこぎつけることができました。
といってもハードがやっとできたという段階で、ソフトについてもとりあえずのところはほぼ出来上がりましたが、まだ十分な検証はできていません。
これからがんばってソフトウェアの動作確認をしていくことになります。
各種説明書の作業もこれからです。
しかしそれらが出来上がるのを待っていますと、発売の予定がずるずると先に延びていってしまいます。
今までの経験で、組立キットの新規発売ということになりますと、それに使用するパーツの調達や必要な数を揃えて袋詰めをするなどの作業に3〜4週間はかかってしまいそうです。
そういうことならば、その間を利用してソフトのチェックと説明書の作成作業も並行して行なえそうです。
ということで、まずは発売開始のご案内をさせていただきます。
本来でしたら、できるだけ詳しい機能説明とともに実物の写真などもあわせて紹介させていただいたうえでご案内をすべきところですが、その準備をするにも時間が必要です。
いずれはそれなりの体裁を整えたいとは思いますが、今このご案内を読んでご注文を決めていただける方はおそらくは今までの連載記事をずっとお読みいただいていた方かと思います。
過去記事を読んでいただいたお方でしたならば、ある程度の仕様などについてはご理解いただけたのでは、と勝手に解釈させていただいて、とりあえずのところは、キットの仕様などについてはごく簡単な説明にとどめます。
過去記事については以下をご参照ください。
「KL5C80A12マイコンボードの製作」[第1回]〜[第28回]目次
「16ビットマイコンボードの製作」[第1回]〜[第62回]目次
なお各キットの内容について疑問点、不明点などがありましたら、どんなことでも遠慮なくメールにてお気軽にお問い合わせください。

☆☆☆ 今更言わずもがなの宣伝文句ですけれど、念のために最初にひとこと申し上げます ☆☆☆

当連載記事で紹介しておりますKL5C80A12は8ビットのZ80互換CPUですが、その性能、機能はまさに最高水準を行くものといっていいでしょう。
残念ながら生産中止になってから久しく、今はインターネットを通じて海外から調達をしていますが、果たしていつまで入手できるか全く先が読めません。
一方のAM188も単独の8088回路が複数の周辺チップとともに設計しなければならなかったところをMMUまで含めて100pinの1チップに収め、最高クロック40MHzで動作するという優れものですがこれも生産中止となっていて、こちらのほうは随分以前に入手した手持ち在庫のみで、果たしてこの先入手できるかどうか、やってみなければわからない状況です。
そういう状況ですので、もしご購入をお考えでしたら、なるべくお早めにお求めいただきますようお勧めいたします。
KL5C80A12版ND80KL/86ボードキットもAM188版ND80KL/86ボードキットもいずれもBASICだけではなくてマシン語プログラムのデバッグに便利なマシン語デバッグ機能を搭載しております。
またマシン語ソフトウェアの作成に欠かせないアセンブラも付属CDROMに収録してあります。
昔の先達はハードウェアの回路もジャノ目基板に手配線で組みあげ、必要なソフトもマシン語コードを手作業で入力するところから、一歩一歩システムを構築していきました。
かく言う私も先達に習い、ゼロから手作りでスタートし、必要なツールも全て手作りで作成していきました。
当連載で紹介しておりますZB3BASICもZBKV3BASICも、あるいはマシン語デバッグツールも、自作のアセンブラと自作の開発ツールを使って作り上げてきたものです。
当連載記事をお読みになった方のなかには、KL5C80A12用やAM188用のシステムソフトやBASICなどのプログラムは何か特別の開発システムを使って開発しているのだろうとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、特別の開発システムなど使っておりません。
すでに皆様に提供させていただいております、ND80Z3.5とその付属ソフトウェア(および自作の8086アセンブラ)を使って、これだけのものを全部作り上げてきています。
今回KL5C80A12版とAM188版のND80KL/86システムが私自身の戦列に加わりましたから、今までより一層強力な開発ツールとして十二分に役立ってくれることと信じています。
昔は各種のものがあったと思いますが、今やWindows上の仮想マシンなどではなく、(開発ソフトつきで)Z80や8086、8088のハード、ソフトに直接さわることのできるマシンは、おそらく当社のマイコンボードをおいて他にはないのではないかと思います。
そして当社のマイコンボードも上で書きましたように、いつまで供給できるか、それは私にもわかりません。
繰り返しになりますが、幸いにも今回のKL5C80A12版およびAM188版ND80KL/86ボードキットを気に入っていただけましたなら、ぜひお早めにお求めいただきますようお勧めいたします。

[2018.8.25]写真を撮る時間がなくて今まで写真は掲載していませんでしたが、やっと写真を用意できましたので、以下に追加いたしました。
画像をクリックすると大きな画像が見られます。

ND80KL/86(KL5C80A12CPUボードを実装)
試作テスト用に組み立てたため、キーボードに透明キャップをつけていませんが、製品の組立キット、完成品には透明キーキャップもついています。


ND80KL/86(AM188CPUボードを実装)


ND80KL/86本体ボードからCPUボードを外しました。


ND80KL/86本体ボードからCPUボードとRAMボードを外しました。
512KB・RAMボード(完成品動作テスト済み)はND80KL/86組立キット、同完成品に標準で付属しています。


CPUボードとRAMボードの写真です。
左がAM188CPUボード、右がKL5C80A12CPUボード、下は512KB・RAMボードです。
いずれも完成品動作テスト済みで供給します。


ND80KL/86本体プリント基板(表側)です。


ND80KL/86本体プリント基板(裏側)です。


[1]KL5C80A12版ND80KL/86組立キット

本体基板部分は組立キットです。
RAM(512KB)基板(完成品動作確認済み)がキットに含まれます。
KL5C80A12基板(完成品動作確認済み)およびシステムROMがキットに含まれます。
システムROMはND80Z3.5のシステムROMの一部をKL5C80A12用に直したもの(27C256)とZBKV3BASICシステムROM(27C512)の2個がキットに含まれます。

組立説明書
操作説明書
Z80(KL5C80A12)命令説明書
その他の説明書が付属します。
上記の説明書等とプログラムを収録したCDROM付きです。
+5V電源付きです。
USB接続ケーブル付きです。

組立キット 価格 31000円(税込34100円)
(512KBRAM基板、KL5C80A12CPU基板は完成品で組立キットに付属しています)

完成品 価格 34000円(税込37400円)
(上記組立キットを完成させ、動作テストしたものです。付属品、説明書などは組立キットと同じです)

[2]AM188版ND80KL/86組立キット

本体基板部分は組立キットです。
RAM(512KB)基板(完成品動作確認済み)がキットに含まれます。
AM188基板(完成品動作確認済み)およびシステムROMがキットに含まれます。
システムROMはND80Z3.5と同等の動作のマシン語モニタプログラムおよび8086BASICプログラム書込済みのROM(27C512を予定)がキットに含まれます。
8086版の独立化セット用プログラムはできていません。
すでに独立化セットをお持ちの方のためにできるだけ同梱できるよう努力したいと思っていますが、今後の作業の優先順位から考えると、納品後にプログラム作成をすることになるかもしれません。
ZB3DOS(CP/M互換DOS)は8080CPU用ソフトのため、AM188CPUでは動作させることはできません。
MSDOS互換ソフトウェアは作りたいと思っていますがいまのところ未定です。

組立説明書
操作説明書
8086アセンブラ説明書
その他の説明書が付属します。
上記の説明書等とプログラムを収録したCDROM付きです。
+5V電源付きです。
USB接続ケーブル付きです。

組立キット 価格 33000円(税込36300円)
(512KBRAM基板、AM188CPU基板は完成品で組立キットに付属しています)

完成品 価格 36000円(税込39600円)
(上記組立キットを完成させ、動作テストしたものです。付属品、説明書などは組立キットと同じです)

[1]と[2]の本体ボードは同じものです。
[1]は同じ本体ボード組立キットにKL5C80A12基板およびプログラムROM、CDROMが含まれます。
[2]は同じ本体ボード組立キットにAM188基板およびプログラムROM、CDROMが含まれます。

[3]KL5C80A12+AM188版ND80KL/86組立キット

本体基板部分は組立キットです。
RAM(512KB)基板(完成品動作確認済み)がキットに含まれます。
KL5C80A12基板(完成品動作確認済み)およびシステムROMがキットに含まれます。
AM188基板(完成品動作確認済み)およびシステムROMがキットに含まれます。
上記[1]と[2]の組立キットの全てが含まれます。
ただし本体ボードキット(および512KBRAM基板、電源、USBケーブル等の本体ボードの付属品)は1セットです。
完成後はKL5C80A12(およびKL5C80A12用ROM)かAM188(およびAM188用ROM)のいずれかを実装して使用します。

組立キット 価格 39000円(税込42900円)
(512KBRAM基板、KL5C80A12CPU基板、AM188CPU基板は完成品で組立キットに付属しています)

完成品 価格 42000円(税込46200円)
(上記組立キットを完成させ、動作テストしたものです。付属品、説明書などは組立キットと同じです)

[4]ND80KL/86本体ボード組立キット

ひょっとすると[3]のキットまたは完成品をご購入いただいた後に本体ボードのみもう1セット購入したいというご要望がでてくるかもしれません。
そのようなご希望に応えるためのセットです。
[1]、[2]、[3]のキットの本体ボードおよび512KBRAM基板(完成品)、電源、USBケーブル等ND80KL/86本体ボードの付属品一式の組立キットです。
組立説明書、取扱説明書以外の説明書は付属しません。
システムROM、CDROMは付属しません。
この本体ボードだけでは動作させることはできません。
KL5C80A12CPU基板およびKL5C80A12版システムROMかAM188CPU基板およびAM188版システムROMのいずれかを実装する必要があります。

組立キット 価格 21000円(税込23100円)
RAM(512KB)基板(完成品動作確認済み)がキットに含まれます。

完成品 価格 24000円(税込26400円)
(上記組立キットを完成させ、動作テストしたものです。付属品、説明書などは組立キットと同じです)

[5]KL5C80A12CPU基板(完成品、動作確認済み)+システムROMセット

ひょっとすると[2]のキットまたは完成品をご購入いただいた後にKL5C80A12CPU基板も購入したいというご要望がでてくるかもしれません。
そのようなご希望に応えるためのセットです。
KL5C80A12版システムROM、説明書、付属CDROMなど[1]のセットのうちKL5C80A12基板の付属品一式を含みます。

完成品セット 価格 10000円(税込11000円)

[6]AM188CPU基板(完成品、動作確認済み)+システムROMセット

ひょっとすると[1]のキットまたは完成品をご購入いただいた後にAM188CPU基板も購入したいというご要望がでてくるかもしれません。
そのようなご希望に応えるためのセットです。
AM188版システムROM、説明書、付属CDROMなど[2]のセットのうちAM188基板の付属品一式を含みます。

完成品セット 価格 12000円(税込13200円)

[7]KL5C80A12版ND80KL/86組立キット+AM188版ND80KL/86組立キット

[3]のキットまたは完成品と[4]のキットまたは完成品をご購入いただいた場合には
組立キット 39000円+21000円=60000円
完成品   42000円+24000円=66000円
にそれぞれなりますが、
[1]と[2]の両方のキットまたは完成品をご購入いただくと
組立キット 31000円+33000円=64000円
完成品   34000円+36000円=70000円
といずれも4000円も高くなってしまいます。
これはKL5C80A12とAM188の両方をできるだけ安価に入手して体験していただきたいという思いから、[3]のセットは特別価格を設定しているためです。
しかし結果として同じ内容になるのに、注文の仕方によって4000円もの差がついてしまうのはやっぱりおかしいでしょう。
ですので[1]と[2]を合わせてご購入いただく場合には、以下の価格にさせていただきます。

組立キット 価格 60000円(税込66000円)

完成品 価格 66000円(税込72600円)

[8]KL5C80A12版ND80KL/86用ZB3DOS(CP/M互換DOS)セット

ND80Z3.5用ZB3DOS(CP/M互換DOS)と同じソフトです。
すでにND80Z3.5用ZB3DOS(CP/M互換DOS)をお持ちの場合にはそのままKL5C80A12版ND80KL/86用として使うことができますから、あらたにご購入いただく必要はありません。
AM188CPUでは実行できません。
説明書とCDROMのセットです。

価格 3500円(税込3850円)
価格には送料が含まれます。

●ご注文の方法

まずはご注文の内容を書いたメールをお送りください。
メールのあて先はこちらです thisida@alles.or.jp

折り返しお振込みいただく金額とお振込みの方法をメールにてご返事いたします。
仕事の都合などですぐにご返事できない場合もあります。
大体1日以内にはご返事を差し上げます。

●納期について

現在説明書の作成作業中です。
説明書を作成しながら最終的な動作確認をしていくつもりですので、まだちょっと時間がかかります。
実際にお届けできるようになるまで、3週間〜4週間程度かかりそうです。
お待たせして申し訳ありませんがご了承いただきますようお願いいたします。

16ビットマイコンボードの製作[第63回]
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