2017.11.6
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第120回]



●ログを意識した終了手順

前回はUSB接続型と独立型とでそれぞれのログファイルが作成されるということについて説明をしました。
ログファイルはUSB接続型ではZB3.EXEの起動時にオープンされ、/EXITコマンドでUSB接続を終了するか/CLOSEコマンドを実行したときにクローズされます。
独立型でのログファイルは(独立型の)ZB3BASICの起動時にオープンされ、MONコマンドでND80Zモニタプログラムに戻ったときか、CLOSELコマンドを実行したときにクローズされます。

27C512ROMによる独立化システムの起動では、最初にND80Zモニタプログラムで起動したときには、USB接続型(バンク00)がアクティブになるため、最初はUSB接続型での起動手順で行ないます。
USB接続型でZB3BASICが起動したあとは、独立型に切り換える場合には最初の一回はSA0コマンドで独立型のND80Zモニタを起動して、その後に[I/O][8]のキー操作で独立型のZB3BASICを起動します。
そこからUSB接続型に切り換えるときはUSBコマンドを実行します。
USBコマンドでUSB接続型に戻ったあと、ふたたび独立型に切り換えるときは、次からはSA1コマンドを実行します。

問題はシステムの終了時です。
USB接続型も独立型も実体は1つしかないCPUがどちらかのプログラムを実行しているので、それぞれが独立しているわけではありません。
正常な手続きでシステムを終了するとND80Zモニタに戻りますが、USB接続型のZB3BASICから戻るか、独立型のBASICから戻るかのいずれかしか正常には実行されません。
前記の手順でUSB接続で起動したのちに独立型でMONコマンドを実行するとND80Zモニタに戻りますが、その時点でUSB接続のZB3.EXEはハングアップしてしまいます。
それを終了するには[Ctrl][C]で強制終了するしかありません。
このときUSB接続型のログファイルは正常にクローズされないため、記録が残らないか途中までしか記録されません。

USB接続型で実行中に/EXITコマンドで終了したときもND80Zモニタに戻りますが、このときはZB3.EXEは正常終了され、USB接続型のログファイルも正しくクローズされます。
その一方で独立型のZB3BASICはハングアップ状態になりログファイルは正しくクローズされません。
しかし独立型の場合にはログファイルがクローズされないことを除いては特に何かの支障があるわけではありません。
ということから考えるとシステムを終了する場合にはUSB接続型のときに/EXITコマンドで終了するほうが無理がないと言えます。
その場合に独立型のログも正しく保存したい場合には一旦SA1コマンドで独立型に行ってそこでCLOSELコマンドを実行したのちに、USBコマンドでUSB接続型に戻ってから/EXITコマンドでシステムを終了するようにします。
実際そのような目的のために、独立型にCLOSELコマンドを用意したのです。

そのようなちょっと面倒な手続きでシステムを終了する目的は、主にログファイルを正しくクローズして終了するためです。
特にログを残す必要がないというような場合には、独立型がアクティブになっていてDOSプロンプト画面が静止しているときでも、[Ctrl][C]を入力してZB3.EXEを強制終了したのちに、ND80Z3.5を[MON]キーでリセットするのが一番簡便な方法です。

●独立型での起動

上で説明しましたように、27C512プログラムROMでUSB接続型と独立型の両方をコマンドで切り換えて使う場合には、最初にUSB接続型でのZB3.EXEの実行手順に従います。
その前にROM/RAM/RTC回路の8Pディップスイッチの設定をしておく必要があります。

USB接続型で起動するときはROM/RAM/RTC回路のデップスイッチのbRをON、bSをOFFにします。

[注意]ディップスイッチの切換えは必ず電源を切って行なってください。
ROM/RAM/RTC回路のディップスイッチのbPとbQ、bRとbS、bTとbU、bVとbWのそれぞれ両方をONに設定しないように注意してください。
そのような設定で通電するとICにダメージを与える可能性があります。

27C512ROMを実装した状態で、独立型のみを使用して、USB接続型は使用しない場合(つまり本来の独立型としてのみ使用する場合)には、ROM/RAM/RTC回路の8PディップスイッチのbRをOFF、bSをONにした状態で電源を入れます。

この状態で電源を入れてND80Z3.5のキーで[I/O][8]と操作すると、独立型のZB3BASICが起動します。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第120回]
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