2018.1.19
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第149回]



●誤動作事例

新マイコン独立化セットをご購入いただいた方のうち複数の方から「キットを組み立てたが正しく動作しない」とのメールをいただきました。
お問い合わせの誤動作の内容は大体同じで、カラー表示が正しく行なわれない、というものです。
通常の文字表示は正しく行なわれるがカラー表示ではタイル状に色がついた部分が表示され、スクロールすると色々に変化する、という症状が多いようです。
このような症状は大抵はカラー用のRAMか増設RAMの周辺のハンダ付け不良が原因です。
RAMの周辺というとRAMソケットの端子部分だけのように思われるかも知れませんが、厳密に言うと「RAMにつながっているラインのどこか」ということも含みますからかなり広範囲になります。
どこかのゲートが端子オープンの状態になっている可能性がありますから、理屈に合わないようなおかしな現象になることもあります。
極端な話、基板の置き場所を変えたり、別のディスプレイに交換したりすると症状が変わったりします。
また特定のプログラムに依存したり、特定の操作をすると症状が出たり消えたりするようなこともあります。
ハンダ付け不良の場合、一番良い方法は基板の裏のあちこちを手でべたべたさわったり、基板を少し浮かせておいて、あちこちをちょっと力を入れて指で押さえて基板を少し反らせてみることです。
状態が顕著に変化したらその近辺にハンダ付け不良箇所があります。

そのような誤動作の症状で問い合わせのメールを何回かいただいた大阪府のM様から「原因がわかりました」というメールをいただきました。
独立化基板のほうはいろいろ調べても原因が特定できなかったので、ひょっとしたらということで、独立化基板を接続していたND80ZVのほうのハンダ付けなどを見直して手当てをしたところ、正常に表示するようになりました、とのことでした。
私もまさかND80ZV本体のほうに原因があることまでは想定していなかったので、結果的に的確なアドバイスにはならなかったのですが、自力で解決されたのはすばらしいことです。

組み立てたけれど不幸にしてうまく動作しない、という方は上記を参考にしてもう一度見直してみられたらいかがでしょう。
なおどうしても原因がわからずうまく直らないという場合にはお送りいただければ修理してお返ししますので、遠慮なくお問い合わせください。

●回路図にミスがありました

上でご紹介しましたM様からは「いろいろ調べている中で回路図のミスをみつけました」とのメールをいただきました。
VGA/CRT/COLOR/ROM/RAM/RTC/SD/KEYIFボード組立説明書26ペーシの回路図(下図)で、

右上のほうでIC39(HC32)の10,9,8は未使用になっていますが、実は使用していました。
使用している部分の回路図は同説明書25ページの図なのですが、手違いで使用している部分が抜けてしまっていました。
下に正しい回路図を掲載します。

回路図の間違いをご指摘いただいた大阪府のM様、有難うございました。
今後ともご支援ご協力をお願いいたします。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第149回]
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