2017.3.31
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第38回]


●完売御礼申し上げます

昨夜遅くに「マイコン独立化セット」販売開始のお知らせをUPいたしましてから、私はそれで家に帰って寝てしまったのですが、今朝仕事場に来てメールを開いて見ましたら、まだ夜の明けない時刻に、何人もの方からのご注文のメールが届いておりました。
なんと午前9時にならないうちに、とりあえず試作を兼ねて用意しました第1回ロット分のご注文をいただきました。
感謝感謝です。
なにはさておき、まずは完売御礼申し上げます。

はやばやとご注文いただきました皆様に、1日も早くお届けできますよう、それこそ文字通り老骨にムチを打ちまして、完成に向けてがんばらなければなりません。
初回ロットを越えました分のご注文につきましても、できるだけ早くお届けできますよう、急いでプリント基板ほかのパーツの手配をしなければなりません。
今後のご注文の状況を見ながら、さらに追加のロットの手配も考えますので、もしご購入をお考えでしたら、お早めにご注文のメールをお送りいただきますようお願いいたします。

お蔭様にてたくさんのご注文をいただきましたので、なんだか皆様からパワーをいただけたようです。
このところいささか疲労がたまって、へばり気味だったのですが、何だか一度に元気になったように感じます。
ご注文をいただきました皆様にあらためて感謝申し上げます。


●DIRZコマンドを追加しました

DIRコマンドについては[第19回]で説明をしました。
そこでははっきりとは書いておりませんが、今までの仕様ではDIRコマンドはZディレクトリに対しては使用できませんでした。
ZディレクトリはZB3DOS(CP/M互換DOS)をSDカード対応とするために必要にせまられて作成したもので、現時点ではZディレクトリ以外にはディレクトリを作成するようにはできていません。
ディレクトリを自由に作れるようにするには、CP/MやMSDOSのように、>の前に現在のディレクトリ位置を表示する必要があります。
しかしそのようにするには現行のシステムを元から大幅に変更しなければなりませんから、とても短時間ではできませんし、おそらくメモリサイズも不足してしまうと思います。
そのような理由もあって、DIRコマンドは通常のルートディレクトリに対してのみ機能するつくりにしておりました。
当然のことながら、ZB3BASICのモードでは、Zディレクトリの中を確認することはできませんし、Zディレクトリに対してLDコマンドもSVコマンドも使うことができません。
しかしZB3DOS(CP/M互換DOS)に対しての作業を進めていく中で、私自身がその状態に不便を感じて、なんとかしたいなあ、と不満に思うようになってしまいました。
現在のシステムをできるだけ改変しないままで、なんとかZディレクトリに対してDIRコマンドやLDコマンドやSVコマンドを使えるようにできないかと考えてみましたところ、なんとか使えそうな案が浮かびました。
その結果が「DIRZコマンド」の新設です。

下はND80Z3.5にSDカードインターフェース/PS2キーボードインターフェースボードを接続して、SDカードに対してDIRコマンドを使ったところです。

これは「独立」していない使い方ですが、「完全独立」した場合でもDIRコマンドは同じように働きます。
このところ特にZB3DOS(CP/M互換DOS)についての作業をかなり集中してやっていましたから、かなりファイルが増えております。
ここまでは今までと同じ使い方です。

ここでDIRZと入力してみますと。

Zディレクトリの中身が表示されました。
ここからが工夫したところです。

この状態でルートディレクトリにあるSQR.TXT(上から2行目の右端に表示されています)に対してLOADコマンドを実行しました。

すると。
ERR:80
が表示されました。
ERR:80は「ファイル名がみつからない」ときに表示されるエラーコードです。

続いてZディレクトリにある0003.BINに対してLDコマンドを使いました。

今度はエラーにならずにLDコマンドが実行されました。

もう一度DIRコマンドを実行してから
LOAD SQR.TXTを実行すると、今度はエラーにならずに正しく実行されました。

どういうことかと言いますと。
新たにDIRZコマンドを作ると同時に、LD、LOAD、SV、SAVEコマンドの機能を拡張して(この場合は機能を制限してということになりますでしょうか)、現在選択されているディレクトリにおいてのみ有効に働くようにしたのです。
DIRコマンドを実行すると、次にDIRZコマンドが実行されるまでの間はルートディレクトリが選択された状態になっています。
DIRZコマンドを実行すると、次にDIRコマンドが実行されるまでの間はZディレクトリが選択された状態になっています。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第38回]
2017.3.31upload

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