2017.10.1
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第95回]


●1M/4M ROM WRITER(3)

前回は1M/4M WRITERでは書き込み用ROMのアドレスラインとバッファRAMのアドレスラインを共通化しています、と書きました。
こうすることで書き込みのためにアドレスを出力して、そのままRAMからデータを読めば、それがそのままの状態でROMに書き込むデータになるので好都合だと考えたからです。
ところがここに思わぬ落とし穴がありました。
前回の回路図を再掲します。
前回の回路図にはミスがありましたので差し換えました(下は修正済みの回路図です)。

ROMとRAMのアドレスライン、データラインは同じ信号を接続していますが、RAMのA18だけはPC5に接続されています。
ここは当初は他のアドレスラインと同じようにROMと同じA18に接続していました。
それでよいと思っていたのですが、ROM(27C1001)の書き込みテストをしたところ、正しく書き込みできません。
それで回路のミスに気が付きました。
ROMのA18のラインは27C4001の場合には、そのままA18なので問題はないのですが、27C1001の場合にはその端子(pin31)はP(プログラムパルス)になっています。
27C1001ではpin31に書き込みのためのプログラムパルスを送りますから、そこに628512のA18がつながっていると、書き込みパルスのLを出力する間はA18=0になってしまいます。
逆にパルスの出力がHの期間はA18=1になってしまいます。
これでは628512からまともなデータ出力が得られませんから、27C1001に書き込みをしようとするとまともに書き込みができません。
そこでRAMのA18ラインのみを分離して、空いていたPC5に接続するようにしました。
27C4001ではP(プログラムパルス)はCEを使いますからそのような問題は起きませんが、27C1001の書き込みのためにバッファRAMのA18をPC5に接続していますから、結果として27C4001の書き込みの場合でも同じ回路動作になります。
参考までに27C1001と27C4001の書き込みモードの波形図を下に示します。
こちらは27C1001です。

[出典]STMicroelectronics社「M27C1001 DatASheet」

こちらは27C4001です。

[出典]STMicroelectronics社「M27C4001 DatASheet」

このあと1M/4M WRITERのバッファRAMのアクセスや27C1001、27C4001の書き込みプログラムについても書こうと思ったのですが、予定が詰まってきてしまいましたので、1M/4M WRITERについては、今はここまでとします。
せっかく製作した1M/4M WRITERですので、近いうちに組立キットとして供給を開始したいと考えています。
そのときにはまたこの続きを書きたいと思います。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第95回]
2017.10.1upload

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