新製品の紹介(プチ連載です)
周波数カウンタ組立キット
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たまにはちょいと息抜きで小品も作ってみたいものです。
簡単にチョイチョイと…。
でも、なかなかそうは簡単にはいかなくて、いつものごとく回を重ねてしまうことになるのかも…。
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[第54回]
●乾電池を使ってみました
前回は単三乾電池3個用の電池ホルダをサービスでつけるつもりです、と書きました。
ニッカド電池は電圧が低いので使うことができません。
新品のアルカリ乾電池(単三)をお使いください。
とも書きました。
でも本当にそうなのか、何でも試して確認してみなければいけません。
つい先入観で間違ったことを書いてしまいがちです。
そこで。
念のために、ということで実際に乾電池で試してみました。
新品のアルカリ乾電池です。
新品なので4.5V(1.5V×3)よりは少し高いですが、それでも5Vを大きく下回っています。
ですけれど、周波数のカウントについてはわずかに3〜4Hz程度の誤差にとどまっています。
これだけ電源電圧が低下していても、ここまでの精度が維持できていることは驚きです。
使い古しの乾電池をさがしてきて試してみました。
まさかと思いましたが、3.27Vでもまだ正常動作しています。
LEDの表示はちょっと暗くなりましたが、周波数のカウント値はやっと誤差1ppmを上回った程度です。
これこそ本当に驚きです。
悪乗りをしてさらにテストを続けてみました。
3Vを割ったらさすがに無理だろうと思ったのですが。
まだ正常に動作しています!
誤差はやっと2ppmです。
すごい!
いやあ。
もう、なんと評してよいか、正直なところ言葉がみつかりません。
なんと。
2.6Vでもまだ動いています。
LEDはほとんど見えないほど暗くなりました。
それでも誤差はやっと3ppmです。
電圧が低下するにつれて、カウント値が大きくなっています。
これはPICのクロック(20MHz)の発振周波数が電源電圧の低下につれて少しずつ低くなっているからだと思います。
PIC16F883のシステムクロックをもとにしてTimer1で基準の1秒を作っています。
20MHz水晶の発振周波数が低くなると基準の1秒が長くなり、そのために測定する対象の周波数の値は大きくなります。
なお、2.4Vでも試してみたのですが、さすがのPICも暴走してしまいました。
なんでも試してみなければ本当のことはわからないものです。
本日も時間がありませんので今回はここまでといたします。
周波数カウンタ組立キット[第54回]
2015.11.14upload
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