2025.11.1
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ワンボードマイコンをつくろう!(パソコンの原点はここから始まった) TK80ソフトコンパチブル!8080、Z80マシン語からBASICまでこれ1台でこなせます

[第176回]



●2.5インチSSD M.2 SATA


[第166回]をお読みになったずっと以前からのお馴染み様から組込用SSDとケースをどのようにセットにしたのかというあたりのところをもう少し詳しく…というリクエストをいただきました。
一般にSSDというと2.5インチHDD(ハードディスクドライブ)と同じ形をしたSATAタイプのことをいいます。
パソコンにはハードディスクと同じSATAケーブルで接続します。
近年は同じ2.5インチタイプですがSATAケーブルで接続するのではなくてUSBケーブルで接続する外付けタイプも増えてきました。
SATA接続タイプはパソコンのケースを開けてパソコン内部に接続するためケーブルの空きの有無であるとかそもそもケースが開けられるかどうかが問題になります。
メーカー製のパソコンではSSDやHDDを増設するためのSATAコネクタの空きが用意されていないことが多いのではないかと思いますからその場合には複数台を増設することはできないので増設を考えるなら容量の大きいものに取り替えるという方法になります。
USB接続は簡単に増設することができますがSATA型に比べるとアクセス速度は遅くなると思われます(私はUSB接続型のSSDは使ったことがないので本当のところはわかりません)。
SSDにはそれとは別にマザーボードに直接接続するタイプのものがあります。
[第166回]で書いたのはそのタイプのSSDです。
この型のSSDは多くはノートパソコンに内蔵されていることが多いのではと思います。
デスクトップパソコンに比べてノートパソコンはサイズによっては2.5インチのSSDを実装するためのスペースを確保することができず、その場合にはSATA型ではなくて基板に直接実装する型のものが使われることになります。
この型の場合にたとえば128GBのものを実装していたものを256GBとか512GBに換装したとすると基板から取り外した128GBのSDDが残ることになります。
これを別のパソコン(たとえばデスクトップパソコン)のHDDと交換するとか増設するとかという用途を考えた場合にはコネクタの規格をSATAに合わせる必要があります。
多分その用途のためにSSDケースがあるのだと思います。
つまり普通は余分になってしまった基板実装型のSSDが先にあってそれをデスクトップパソコンなどに増設するとかHDDの代わりに換装するとかのためにケースと組み合わせて使うということになると思います。
私の場合には愚かにも空のケースだけを先に買ってしまったため、あとから中身のSSDを購入するというなんともみっともないことをすることになってしまいました。
それで。
その基板に実装するタイプのSSDを入手しようとしたのですがそこではたと悩んでしまいました。
なにしろ通常とは逆のことをするのですから、このケースに合うSSDを選ばなければなりません。
そのための知識はゼロ。
実に頼りない話です。
あれこれ調べていくなかでだんだんとわかってきました。
うんと以前はいろいろなタイプがあったようなのですが現在はM.2というタイプになっているようです。
そのM.2にも接続方式の違いがあってSATAとNVMeという2種があるらしいことがわかりました。
現在はNVMeが主流になってきているようです。
M.2 SATAはインターフェースはSATAなのですがコネクタの形状がマザーボード基板に直接実装するために通常のSATAコネクタとは異なっています。
そのコネクタの変換のためと2.5インチベイに実装できるようにするために2.5インチケースを使うということのようです。
なるほど。
しからばSATA型とNVMe型をどう見分けるのかということなのですが。
SATA型はコネクタ端子が3つに別れた形であるのに対してNVMe型は2つに分かれているというところで多分見分けがつくと思います(このあたりはちょいと確認しただけですから推測です)。
製品にM.2 SATA SSDと書いてあれば確実ですがそれが無ければネットで型番によって調べるという手もあります。
ということで以下は実物の写真です。

後から購入したM.2 SATA SSD 128GBです。



右下の方にSERIAL ATAというマークがあります。

そのところを拡大しました。



もともとATAというインターフェース規格があってそのSERIAL版ということでSERIAL ATAという規格になりました。
SATAはその略称ですがいまはそう呼ぶのが一般的になりました。
メーカー名SAMSUNGの文字も見えます。
SAMSUNGは韓国の総合電子機器メーカーですが今や世界最大の総合電子機器メーカーになりました。
この分野では中国、台湾の活躍も目覚しいものがあります。
一方でかって電子王国日本の名を欲しいままにしたわが国は凋落の一途です。
この先日本はどこに向かうのでしょうか。
もはや老人は謂う言葉すら持ちません。
ただ国の行く末を憂うのみです。

えっと。
つまらぬ繰り言はよしましょう。
しょせんこの世はケセラケラでありました。
下はSSDと誤認してうっかり買ってしまった空のケースです(アホです)。



4箇所のネジを外すと開けられます。

フタを開けたところです。



ウラ蓋(オモテ?)にSATAコネクタがあってその内側にM.2 SSDを実装するためのコネクタがあります。
写真左側の1箇所のネジでSSD基板を固定します。

もう少しはっきり見えるように大きく撮りました。



ネジを外すとこんなふうになります(下の写真)。



M.2 SSDを取り外しました(下の写真)。



訳があってこの続きは「パソコンをつくろう![第349回]」をお読みください。

ワンボードマイコンをつくろう![第176回]
2025.11.1upload

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