標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第377回]

●新しいボードを検討中です

このところ、新しいボードについて苦悶しつつ考えていました。

自分の手でCPUを作りたい、という何十年越しかの願望は、MYCPU80の完成によって、達成されたわけですので、もう同種のものは検討しなくてもよいわけなのですが。
まだまだやりたい、作りたいものはいろいろありますから、そういうことで、CPU作りについては終わりましょう、というようにあっさり済ませてしまえばよいのですけれど。

ん…。
まだ、やっぱり、やり残しているものがある…。

この連載記事を前に戻ってちょいちょいとつまみ読みしていましたら。
ありました。
MYCPU80開発の過程で、もっと簡単なボードができないものか、と検討しているところがありました([第11回])。

たしかにMYCPU80はそれなりに価値のあるボードだと思っています。
「8080と同じ動作をする回路」というところに、MYCPU80の最大の特徴があります。
しかし、そのためにかくも巨大な基板にならざるを得なかったことも事実です。
このようなバカでかいボードを、しかも組立キットで提供する、というのは、さすがに自分で考えてみても、まさに狂気の沙汰としか思えませんでした。

ふたをあけてみましたら、なんと13名もの方が賛同してくださり、巨大ボードの組立てに挑戦してくださいました。
それは、とてもありがたいことではありますが、しかし、その一方で、余りに巨大すぎて、余程組立てに自信のある方でないとちょっと手が出しづらい、ものになってしまったことも事実です。

もう少し、簡単なもので、しかもそれでもれっきとしたCPUなのだ、というボードを作ることができたなら、もっともっと多くの方に、組立キットの楽しみを味わっていただくことができるのではないだろうか。
とそのように思ってみたりしています。

[第11回]では、4ビットCPUの組立キットについて検討しています。
より簡単なキットを、という方向で考えてみると、4ビットCPUというのは、それなりに実現性のある企画に思えます。
で、当時のノートを見てみたのですが、MYCPU80を作る過程でいろいろな経験をしてきた今の眼から見ると。
「これはだめだぁ。こんなんじゃあ、使い物にもなりゃあしない」

そんなわけで、冒頭に書きましたように、ここ2週間ほど、苦悶しながらあれこれ検討をすすめてきました。
というところで、本日は、ちょっと時間が無くなってしまいました。
次回は、その検討の過程と、やっと決まりつつある新しいボードのことなど、もう少し詳細についてお話ししたいと思います。
2009.11.6upload

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