標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第382回]

●TK80のクローン復活(の予定)

MYCPU80の組立キットをまだお待ちいただいている方がいらっしゃいますのに、もう早々と、次の企画として8ビットやら4ビットやらの仕様について書き始めるなど、節操のないこともはなはだしいのでありますから、余りあれこれ先走って書かないほうがよろしいのですけれど、いろいろ考えていくと、結局こういうことになってしまいそうです。

前回も書きましたように、MYCPU80をご購入いただいた方々には、それはもう、感謝しております(もちろんご予約いただいております方々にも、それは同様であります)。
いえ。金銭的なことよりも、なにより、こういったものを大枚はたいてご購入いただいた、ということで、非常に勇気づけられたこと、がとても有りがたいことだと思っております。
実際ただご購入いただいただけではなくて、メールやお電話にて、皆様から励ましやら喜びやらの言葉をたくさんいただきました。
製作する側としては、それにまさる喜びはありません。
あらためて、お礼申し上げます。
有難うございました。

さてそういたしますと。
これも前回書きましたことですが、お金をいただく、ということは、そのあとのフォローにも責任をもたねばならない、ということです。
売りっぱなしは、いけません。
しかしながら、正直なところ、MYCPU80が今後も継続して売れていく、ということはちょっと考えにくい、のですよねぇ。
(決して販売を打ち切った、わけではありませんので、もしMYCPU80のご購入をお考えでしたら、まずはメールにてお問い合わせください)

まあ、そうなってきますと、いろいろMYCPU80を利用したツールとか応用とかといったものも、ちょっと考えにくい、ことになります。
そのあたりも、ちょいと悩んでいたところなのです。
しかし、ご購入いただいた方々のその後について、ブログとかメールとかで知らせていただいたりお問い合わせをいただいたことから考えますと、どうやら皆様は完成後は「TK80」として楽しもう、としてみえるように思えます。
MYCPU80の当初の案からすると、TK80回路はいわば「おまけ」だったわけですけれど、その昔のグリコがそうだったように、やっぱり「おまけ」は楽しくなくてはいけません、です。

そういうことならば。
ここで、TK80のクローンを復活させれば、そのためにソフトなどをいろいろ開発しても、「割が合う」かもしれない(いやあ。やっぱり考えることが不純ですなあ)。
なにしろMYCPU80はTK80と同じ動作をするのですから、TK80のためのソフトやツールを作れば、それはそのままMYCPU80でも使っていただくことができる、というわけです。

MYCPU80をご購入いただいた方で、MYCPU80にtinyBASIC(懐かしい!)の移植を考えていらっしゃる方もみえます。
何でもかでも、私が手をだしてしまったのでは、せっかくの楽しみを奪ってしまうことにもなりますから、それはどうぞ皆様もいろいろ楽しんでお作りいただきたいと思います。
ただ、当社にもZ80版のオリジナルBASICがありますから、そのソースから浮動小数点演算であるとか、配列処理であるとか、というようなプログラムなどを8080用に直して供給する、というようなこともできるかと思います。

今回のMYCPU80作りを経験して、あらためて思いました。
どうやらZ80にのめりこむ余りに、道を間違えてしまった、のかもしれません。
いや。そもそもの初めから、単なるTK80のコピーマシーンなどは作りたくない、という思いから、いつしかユーザー不在の、自分だけの一方的な思いで、ND80Z以後のボードを作ってきてしまったように思います。

TK80ソフトウェア互換、といいながら、実際にはどんどんオリジナルのTK80から離れてしまい、結局書き換えなければ、そのままではTK80用のソフトは走らない。
けれどもそれなりに機能強化したからいいではないか。
というような自分だけの思い込み、で来てしまったように思います。

まあ、過去を否定するわけではありませんけれど、あらためて、TK80の価値を再確認した、ように思います。
もうそれこそ、忘れてしまっていた、TK80のモニタプログラムリストを、何十年ぶりかで見て、あらためて、そのシンプルなことに感動を覚えました。
いやあ、プログラムは、かくありたい、ものです。

ND80ZはZ80CPUを使いましたので、その時点で、モニタプログラムの表記もインテルニーモニックではなくて、ザイログニーモニックに変更し、それとともにモニタプログラムもZ80の機能を利用してどんどん機能強化していきました。
それが最終的には現在のND80Kになりました。

ですけれど。
ここで、あらためて、仕切りなおしです。
もちろん8080はもうありません(多分)。
いや、あってもさすがに8080を使う気にはなりません。

Z80はNECも東芝も遠の昔に生産を打ち切って久しいのですけれど、幸い手持ちの在庫がまだかなりあります。
そのZ80を使って、TK80モニタプログラムそのままと、当社のND80ZのZ80モニタの両方が使えるようにして、それを組立キットで供給することを考えています。
もちろん、MYCPU80と同様にUSB接続機能つき、でいきたいと思います。

調べて見ましたら、Zilog社は、まだZ80を生産しているようですし、82C55も海外のメーカーが生産しているようです。
おお。それならば。
Z80と82C55のコンビでいけるではありませんか。
それなら、明日にでもすぐに基板製作に入れる。

というわけには、いかないのですよ。それが。
ちょっと、また、バックヤードでいろいろやっているものですから…。

でも、このTK80クローンは、近いうちに商品化いたします。
仮称ですけれど、ND80ZVということになるかと思います(ルパン三世とは全く関係ありませんので、念のため)。

なんだか、どんどん間口が広がっていくようだけど、いいのかなあ…。
でも、やっぱり、あれです。お迎えがきてしまわないうちに、思い残すことがないように、全部やってしまっておきませんと、ねえ。
2009.11.16upload

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る