2015.4.6
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トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第30回]


●A1015NAND回路(2)

前回はBS250の代わりに2SA1015を使ったNAND回路にさらに工夫を加えて、2SA1015を1個だけにした回路を考えました。
下にその回路を再掲いたします。


下は前回お見せしたジャノ目基板に組んだ試作回路(右側)にクロック信号を入力してテスト中の写真です。

ちょいとものものしい雰囲気ですね。

下の写真は今回試作したNAND回路の2つの入力端子に入力したパルス信号です。

上(CH1)が1MHzで下(CH2)が2MHzです。
2つのクロック信号がともにHのときだけ、NANDゲートの出力がLになるはずです。
この写真では下側(CH2)の2MHz信号のHパルスは4つ見えています。
そのうち上側(CH1)のHパルスと重なるのは左から数えて2番目と4番目のパルスです。
それでは実際にNANDゲートの出力を見てみましょう。

下側(CH2)にNANDゲートの出力を入れました。

おお。
ちゃんとそのようになっています。
2SA1015を1個にしても、ちゃんと正しくNANDゲートとして機能してくれました。
オーバーシュートしているところがあります。
出力になにも負荷をつないでいませんから、おそらくコンデンサの影響がそのまま出ているのでは、と思います。

念のため出力に負荷抵抗(RL)として1KΩをつないでみました。

オーバーシュートはなくなりましたが、Hの途中に切れ込みが見えるようになりました。
本当はここに切れ込みはないはずなので、ここは何が原因かちょっと調べてみる必要がありそうです。

あ。
そういうことだったか…。
切れ込みの原因がわかったように思います。

A1015が1個でいけると思ったのですが…。
どうやらぬか喜びだったようです。

本日は時間がありません。
この切れ込みの原因は何なのか、そしてそれをなくすにはどうすればよいのか、それにつきましては次回に説明することにいたします。

アナログ回路にご経験がおありで、このところ書いてきましたあたりをお読みいただいておりましたら、この切れ込みの原因はお分かりのことと思います。

トランジスタでCPUをつくろう![第30回]
2015.4.6upload

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