2021.3.27
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トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第332回]



●トランジスタロジック回路組立キットTR10+27+32

前回に続いて1枚のプリント基板にロジック回路を1回路ずつ搭載した組立キットの紹介です。
今回はTR10とTR27とTR32を搭載したプリント基板です。

TR10は[第242回][第306回][第322回]
TR27は[第243回][第307回][第323回]
TR32は[第244回][第308回][第324回]
を参照願います。

こちらがTR10+27+32のプリント基板(部品面)です。

TR10、TR27の各回路及び動作はそれぞれ1枚のプリント基板に3回路を実装したTR10組立キット、TR27組立キットと全く同じです。
またTR32の回路及び動作は1枚のプリント基板に4回路を実装したTR32組立キットと全く同じです。
昨年の内に製作してしまった基板ですのでプルアップ抵抗(TR10とTR27はR7、R8、R9、TR32はR7、R8)の抵抗の表記が10KΩになっています。
ここには4.7KΩを実装します。

こちらはハンダ面です。


部品を実装しました。


入力になにもつながないで電源(単三乾電池3本、実測値4.6V)を接続しました。

基板全体の消費電流は1.95mAです。
プルアップ抵抗がついているため1が入力された状態になります。
TR10とTR27はA入力もB入力もC入力も1なので出力は0になります(出力用の赤色LEDは消灯しています)。
TR32は2入力ORなので出力は1になります(出力用の赤色LEDは点灯しています)。

全部の入力をGNDにつなぎました。
000の入力です(TR32は00の入力です)。

全ての入力が0なのでTR10とTR27の出力は1になります(出力用の赤色LEDは点灯しています)。
TR32の出力は0になります(出力用の赤色LEDは消灯しています)。
入力回路のプルアップ抵抗(4.7KΩ)がGNDに接続されるため4.7KΩに約1mAの電流が流れます。
入力A、B、Cが合わせて8回路あるので、基板全体では約8mAの電流が流れます。

Aを4.6Vにつなぎ、B、CをGNDにつなぎました。
001の入力です(TR32は01の入力です)。

3入力のうち1入力が1で残りの2入力が0なのでTR10の出力は1に、TR27の出力は0になります。
TR32は2入力のうちの片方が1なので出力は1になります。

Bを4.6Vにつなぎ、A、CをGNDにつなぎました。
010の入力です(TR32は10の入力です)。

3入力のうち1入力が1で残りの2入力が0なのでTR10の出力は1に、TR27の出力は0になります。
TR32は2入力のうちの片方が1なので出力は1になります。

A、Bを4.6Vにつなぎ、CをGNDにつなぎました。
011の入力です(TR32は11の入力です)。

3入力のうち2入力が1で残りの入力が0なのでTR10の出力は1に、TR27の出力は0になります。
TR32は2入力が1なので出力は1になります。
TR32は入力がA、Bの2回路だけですから、以下のテストでもここでテストしたA=1、B=1のままです。

Cを4.6Vにつなぎ、A、BをGNDにつなぎました。
100の入力です。

3入力のうち1入力が1で残りの入力が0なのでTR10の出力は1に、TR27の出力は0になります。

A、Cを4.6Vにつなぎ、BをGNDにつなぎました。
101の入力です。

3入力のうち2入力が1で残りの入力が0なのでTR10の出力は1に、TR27の出力は0になります。

B、Cを4.6Vにつなぎ、AをGNDにつなぎました。
110の入力です。

3入力のうち2入力が1で残りの入力が0なのでTR10の出力は1に、TR27の出力は0になります。

全部の入力を4.6Vにつなぎました。
111の入力です。

3入力の全てが1なのでTR10の出力もTR27の出力も0になります。

TR00組立キットと同様TR10+27+32組立キットにも適当な長さのジャンパーケーブル10本ほどが附属します([第295回]参照)。

トランジスタでCPUをつくろう![第332回]
2021.3.27upload

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