KL5C80A12マイコンボードの製作
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KL5C80A12はZ80互換の高速高性能8ビットマイクロコントローラです。
残念なことに数年前に生産中止になってしまいました。
しかし当社ではKL5C80A12を使った組込みマイコンボードはまだ健在です。
そのKL5C80A12を使ったND80Z3.5上位互換マイコンボードの製作記事です。
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[第42回]
●KL5C80A12版の補足説明
昨日、長い間お待ちいただいておりましたご注文分を、やっと出荷できました。
その間の経緯は「16ビットマイコンボードの製作」のほうの記事に書いています。
16ビットマイコンの記事とKL5C80A12マイコンの記事を行ったり来たりするのは、書く側にとっても、読んでいただく側にとってもいささか面倒なことに思えますけれど、こういう形で書いてきてしまいましたので、今となってはなんともなりません。
面倒な点は我慢していただいてお付き合いいただきますようお願いいたします。
出荷前の動作確認をしていく間でいくつか気が付いたことがあります。
ですけれど随分長い間お待ちいただいておりますので、そこで出荷の手を止めて説明書の訂正とか追記とかを始めますと、またまたさらに遅れてしまいます。
そう思いましたのでとりあえず不備は後で訂正することとして、とりあえずは出荷の作業を優先しました。
今までに気が付いたことを以下に簡単にまとめました。
このほかにもまだ出てくることもあるかと思います。
ほかにも出てきましたらその都度、記事としてUPしますのでご一読いただきますようお願いいたします。
1)KL5C80A12はZ80と同じプログラムをそのまま実行できますが、ND80Z3.5(CPUクロック6MHz)に比べて数倍速く実行します。
そのためND80Z3.5のサンプルプログラムSOUND.BINとかMUSIC.BINなどをそのまま実行するとかなり高音になってしまいます。
普通に聞き易い程度の高さで実行するためにはプログラムの修正が必要ですが、今はとてもそこまでは手が回りません。
なるべく早い機会に補正したいと思っておりますので、しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。
2)ND80Z3.5のZB3BASICではユーザーエリアは8004番地からですが、ZBK−V3BASICでは4004番地からになっています。
マシン語サブルーチンと併用する場合などでは両者の違いを意識する必要がありますが、BASICのみの場合にはその違いを意識する必要はありません。
システムの違いということで納得していただきますようお願いいたします。
BASICテキストプログラムをLOADし実行する場合には、ND80Z3.5で作成したものをND80KL/86にLOADし実行する、またはその逆を行なう場合でも、ユーザーエリアのアドレスの違いはシステムプログラムが管理していますので、全く支障なく実行できます。
3)N3KROM(27C256、ND80Z3.5ROMのKL5C80A12版)ではND80Z3.5用ZB3DOS(CP/M互換DOS)はND80Z3.5での使用方法と全く同じようにして、そのまま使うことができます。
既存のZB3DOSのフォルダでND80Z3.5の代わりにND80KL/86をZB3DOS.EXE(またはZB3DOS3S.EXE)で起動して、あとはND80Z3.5での場合と同じようにして/CPMでZB3DOSを起動し使うことができます。
なおNDKROM(27C512、ZBKV3BASIC版)ではZB3DOS(CP/M互換DOS)を使うことはできません。
ZB3DOS.EXE(またはZB3DOS3S.EXE)ではNDKROMを起動できません(ハングアップします)。
システムの違いということでご了承願います。
KL5C80A12マイコンボードの製作[第42回]
2018.9.28upload
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