KL5C80A12マイコンボードの製作
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KL5C80A12はZ80互換の高速高性能8ビットマイクロコントローラです。
残念なことに数年前に生産中止になってしまいました。
しかし当社ではKL5C80A12を使った組込みマイコンボードはまだ健在です。
そのKL5C80A12を使ったND80Z3.5上位互換マイコンボードの製作記事です。
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[第72回]
●新ZBK開発セットのリニューアル(7)BASICプログラムをROMで実行
新しく製作したPIC18F14K50版の新ZBKUSBインターフェース基板をZBKCPUボードに接続して動作させてみました。
写真の右側がPIC18F14K50版新ZBKUSBインターフェース基板です。
USBケーブルでWindows7パソコンに接続しています。
中央が組込型マイコンボードZB28Kです。
ボード上の82C55からデータを出力しています。
こちらはWindows7の画面です。
新ZBKUSBインターフェース基板を介してZB28Kに接続したところです。
USBを通じてZB28K上のBASICシステムを動かします。
この辺りのところはND80Z3.5などの操作と同じですが、ここで動いているのはKL5C80A12用のZBK_V3BASICです。
ND80Z3.5などのBASICとほぼ同じです。
基本的にND80Z3.5などのBASICプログラムと互換性があります。
最初の写真の82C55出力テストのためのプログラムをLOADします。
LOADしたプログラムを実行しました。
最初の写真はちょうどこの画面の状態です。
見かけ上はWindows7のコマンドプロンプト上でBASICプログラムが動作しているように見えますが実際にはBASICプログラムはZB28KのRAMに転送されてZB28K上でZB28KのCPU、KL5C80A12によって実行されています。
ここまでの動作、操作はND80Z3.5やND80KL/86などと同じです。
プログラムの実行を中止しました。
ここからがND80Z3.5、ND80KL/86と異なってきます。
このBASICプログラムをZB28KのシステムROMのユーザー用エリアに書き込みます。
そのために必要なのが前回、前々回で紹介したROM WRITERです。
BASICプログラムを書き込んだシステムROMを実装して電源を入れました。
最初の写真と違ってZB28KにはUSBインターフェースボードは接続されていません。
ZB28Kは単独で自走しています。
USB接続によってWindowsパソコンからリモート制御するか、USB接続をしないでシステムROMに書き込まれたBASICプログラムを単独で実行するかの選択は下の写真にあるジャンパピンのセットで行ないます。
写真の位置にジャンパピンをセットして電源をONにすると起動後にシステムROMに書き込まれたユーザーのBASICプログラムが自動的に実行されます。
KL5C80A12マイコンボードの製作[第72回]
2022.4.23upload
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