2020.2.22
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パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!

[第289回]



●確かにWindows98SEはインストールできたのですが…

ヤフオクで私としては破格の安値で落札したIntelのマザーボードD945GTP。
前回も書きましたがCPUソケットはLGA775。
チップセットは当然のことながらIntel純正の945G+ICH7。
このボードにはCPUとメモリまで附属していました。
CPUはPentium4 3.0GHz。
RAMは512MB×2枚、合計1GB。
本当に安い買い物でした。

さっそく電源とキーボードとマウスとLCDディスプレイを用意してそれぞれマザーボードに接続し、それからDVDドライブとハードディスクも接続して、いざ、Windows98SEのインストール開始です。
BIOSの起動画面が表示されました。
どうやらマザーボードもCPUも正常に機能しているようです。
が。
すぐにエラーメッセージが表示されてしまいました。
必要なメモリが無い?

ああ。
そういうことか。
Windows98SEが認識できるメモリは512MBまでのようです。
このマザーボードには512MBのメモリが2枚、合計1GB実装されていました。
多い分にはいいじゃないか、というようなものですけれど、どうやら512MB以上実装するとメモリ容量不足と判定されてしまうようです。
そこで。
2枚実装されていたメモリを1枚外して、残り1枚だけを実装してもう一度インストールを再実行しましたら、今度はエラーにならずにそのまま先に進みました。
ちなみにWindows98SEはメモリの上限に制限があるだけではなくて、ハードディスク容量にも上限があります。
Windows98(SE)については諸説あるようですが、私の古い記憶では8GBを越えると起動できなくなる、ということだったようでした。
面倒なのであらためて実験などやりません。
いまどきIDEのハードディスクでもそんな小容量のものはありません。
ハードディスクも今ではSATAが主流になりましたが、まだIDE接続型のハードディスクも入手可能です。
が。
大抵は80GB以上です。
それじゃだめじゃないの?
いえ、大丈夫です。
問題は起動用のディスク(通常C:ドライブ)ですから、8GB以下のサイズにプライマリパーティションを切って、ついでにFAT32でフォーマットしておけば問題はありません。
残りの領域は必要に応じて適当なサイズのパーティションを作成して、そこをデータ用のドライブなどとして活用すればよいでしょう。

余談になりました。
Windows98SEのインストールに戻ります。
Windows98SEのインストールそのものは30分ほどで、あっけないぐらい簡単に無事終りました。
が。
画面は16色、640×400の表示ができるのみ。
それ以外の選択ができません。
ここで初めて今までの私の考えが甘すぎたことに気が付きました。
なにしろいままではマザーボードに附属のCDROMを使って「おまかせインストール」をしてきましたからドライバの組込みなんてことをまともには考えてこなかったのでした。
なんとなくWindows98SEさえインストールすればあとは必要なドライバは勝手に組み込んでくれると(甘い!!)。

そこで初めてこれは大変なことだと気が付いたわけです。
うむむ。
ディスプレイドライバも自分で組み込まなきゃいかんのか?
ところでそもそもディスプレイドライバの対象となるディスプレイコントローラなるものはどこにあるのだ?
そうそう。
思い出しました。
うんと昔のマザーボードは本体ボード上にはディスプレイコントローラもLANコントローラもなくて、それぞれは別のボードになっていて、それをマザーボードのPCIバスソケットに挿したものでした。

そこであらためて調べてみましたら、ディスプレイコントローラはチップセットに入っているのだとか。
むむむ。
そもそもチップセットとはそも何ものぞ。
セットというからには2個のチップで構成されているもののようです。
マザーボードを地図に見立ててCPUがある方向を上方つまり北としたときに、CPUに近い側、CPUのすぐ下方にあるチップをノースブリッジ(Norse Bridge)と呼び、それよりもさらに下方に置かれたチップをサウスブリッジ(South Bridge)と呼びます。
ノースブリッジはCPUの直近に置いてディスプレイやメモリのコントロールなどを担います。
サウスブリッジはそのほかのバスコントロールなどを担います。

なるほど。
つまりはチップセットのドライバを組み込まなければならないというわけだ。
チップセットにはIntel以外のメーカーのものもあるようですが、このマザーボードはIntel製で、当然チップセットもIntel製。
ならば、Intelのサイトに行けば当然チップセットのドライバもダウンロードできるはず。

ところが。
その考えも甘かった!
Intelのサイトに行きましたところ、マザーボードD945Gはサポート終了。
がーん。
ドライバのダウンロードもできそうにありません。
おいおい。
それはないでしょーよ。
うむむむむ。
Microsoftだけではなくて。
Intelよ、お前もか!

じゃあ。
チップセットのドライバはどーするのさ!
Intelもちょっと無責任に過ぎるのではありませんかあ。
これじゃあ使い物になりません。
せっかく安い買い物だと喜んでいたのに。

実はチップセットなどのドライバについては別に入手できる可能性があることもわかってきました。
しかしそれについては後日の話になります。

実は、実は。
あらためてインターネットで詳しくCPUとチップセットについて調べていきましたところ、確かにPentium4でもWindows98SEは実行できるけれど、ソケットLGA775に対応するチップセットのドライバはWindows98をサポートしていないのだとか。
だめじゃん。

つうことは。
Windows98SEを使うためには、ソケット478を積んだマザーボードが必要ということになります。
いえ。
ひょっとするとソケット478マザーボードでも搭載しているチップセットがWindows98SEに対応していない可能性もあります。
もっともっとよく調べるべきでありました。
安い買い物だと喜んだのはぬか喜びでありました。

かくて再びヤフオクで今度はソケット478マザーボードの獲得を目指すことになりました。
が。
そこでも泥沼が待ち受けていたのでありました。


パソコンをつくろう![第289回]
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