2023.4.3
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PICBASICコンパイラ

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まるでインタプリタ。でもコンパイラです。超カンタン超シンプルです。
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[第2回]



●PICBASICコンパイラシステムのハードウェア

前回はPICBASICコンパイラのソフトウェアについて書きました。
今回はハードウェアです。
一般的な概念でいうとソフトウェアとハードウェアは別のものとして対比する形で考えます。
PIC用のコンパイラですから当然その対象はPICに限られます。
しかし当連載で紹介をしていくつもりのPICBASICコンパイラは単にPICに限定しているというだけにとどまらず、ハードウェアを含めたシステムとして考えています。
その最も大きな特徴は。

PICライターを必要としない。
という特徴です。
これは最大の利点だと思います。

PICの場合当然の手順としてまず最初にプログラムを作成します。
それはアセンブラでもインタプリタでもコンパイラでもよいのですが、プログラムができたらPICライターでターゲットとなるPICにプログラムを書き込まなければなりません。
その時点で書き込むべきプログラムはソースプログラムからHEX形式のファイルにコンバートされている必要があります。
その書き込み作業はPICの統合環境MPLABからでもできるということのようですが、それにしてもPICライターが必須であることに変わりはありません。
それなりの準備なり手順なりを整えればターゲットのPICはターゲットボードにオンボード(実装)した状態でも書き込みは可能なのですが、そこまでやるのはかなりの上級者に限られますでしょう。
一般的にはターゲットボードはPICのところをICソケットにしておいて、そこにPICライターで書いたPICを実装する、という使い方になると思います。
MPLABにはデバッグ機能も備わっているようなのですが、私は使ったことがありません。
実機でテストしないことには本当のデバッグはできないと思っています。
プログラムを書いても一回でOKになることは稀で何回もプログラムを直してはPICライターでPICに書いてからそのPICをターゲットボードのICソケットにさして実行して結果を確認して、という作業を繰り返すことになります。
この部分は実に手間がかかる厄介なところです。

その面倒なところを当PICBASICコンパイラシステムはなくしてしまいました。
当システムではPICライターは不要です。
もっともPICライターがなくてもおそらくプログラムのデバッグは繰り返し行なわなければならない場合が多いことに変わりはありませんが手間が全然違ってくると思います。
その大きなメリットのためにターゲットになるPICはとりあえず当面はPIC18F、PIC24Fに限られます。
いずれは扱う種類は増やしていくつもりですが、残念ながら機能上PIC12、PIC16は対象外となります。
下はシステムの構成図です。

WindowsパソコンとPICシステムボードはPICUSBIOボードと同じようにUSBケーブルで接続します。
PICターゲートボードはその外側に232Cで接続します。
信号はPICの232C入出力端子(+5Vレベル)を直に接続します。
ここは電源も供給しますから232Cケーブルではなくて10pinのフラットケーブルで接続します。
RX、TXと+5V、GNDの4本だけですからもっとpin数の少ないケーブルでもよいのですが10pinのフラットケーブルが入手し易くて安価なのでそのように考えています。
ちょっと考えるとPICの部分が二重になっていて無駄なように思えるのですが超簡単なBASICコンパイラを考えると、どうしてもUSBが邪魔になってしまいます。
232Cは邪魔になりません。
それで上図の構成になりました。
実質的に真ん中のPICボードはUSBIFボードとしての役割になります。
そのようにすることでターゲットボードのPICはUSB機能がなくてもよいことになりますから選択の範囲が広がりました。
PICライターを必要としませんからこのようにターゲットボードを接続した状態でプログラムを作成したらすぐに実行してデバッグをすることができます。
そのためにはターゲットボードのPICにもあらかじめ必要なシステムプログラム(BASICコンパイラではありません)を書き込んでおく必要があります。
それにはPICライターが必要ですから、皆様にはシステムプログラムを書き込んだPICを載せたボードを提供することになります。
そのPICには必要なシステムプログラムは書き込み済みですがユーザープログラムの部分は「白紙」の状態です。

PICBASICコンパイラ[第2回]
2023.4.3upload

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