2022.10.14
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PIC−USBIO using BASIC

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USBインターフェースを内蔵したPICを使ってWindowsパソコンで外部回路を制御するための各種I/O基板の製作記事です。
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[第75回]



●PICUSBIO−03(24)Timer1(6)RTC

PIC18F13K50はシステムクロック用のオシレータ回路を内蔵していて12MHzクリスタルとセラミックコンデンサを2個外付けするだけでUSB通信に必要な48MHzのクロックを得ることができます。
48MHzのクロックは通常のプログラム実行のためのシステムクロックとしても使えます。
PIC18F13K50はそのほかにもう1組オシレータ回路を内蔵しています。
それが今回説明をするTimer1のオシレータ機能です。
Timer1についてのDatasheetからのコピーは[第70回]でお見せしていますが下に再掲します。

[出典]Microchip Technology Inc. PIC18F13K50/14K50 Data Sheet

bit3(T1OSCEN)を1にすることでそのオシレータ回路がアクティブになります。

こちらも[第70回]でお見せしたData Sheetの続きです。

[出典]Microchip Technology Inc. PIC18F13K50/14K50 Data Sheet

ブロック図の左端にある破線で囲った部分がTimer1オシレータ回路です。
T1OSI/T13CLI端子とT1OSO端子の間に32.768KHzクリスタルを実装することでRTC(リアルタイムクロック)用のクロックがTimer1に供給されます。
Data Sheetの説明文ではこの回路を有効にするとともにそのためのプログラムを書くことで外部にRTC回路を作らなくてもローコストなRTCを使うことができると書いてあります。
それはそうかもしれませんがPICUSBIO用のBASICインタプリタにはWindowsOSから拝借したDATE$とTIME$がありますから、PICをUSBで接続してWindowsパソコンのコマンドプロンプト上で使うことが前提の当システムとしてはそれほど必要な機能でもありません。
DATE$、TIME$については[第13回]を参照してください。

ま、しかし。
PIC18F13K50をUSBから切り離して普通に独立した回路として使う場合にはそういう機能もあるとよい場合も出てくるかもしれません。
ものは試しということでもあります。
とにかく使ってみることにしました。
下はPICUSBIO−03の一部をRTC用に改造した回路図です。

T1OSIはpin8(RC6)でT1OSOはpin9(RC7)です。
この2つの端子間に32.768KHzクリスタルと27pFのセラミックコンデンサを取り付けます。
RC6とRC7はI/Oポートとしては使えなくなりますからプルアップ抵抗とフラットケーブルコネクタにつながる配線はカットします。

下はそのように改造したPICUSBIO−03基板です。


次回はこの基板を使ってTimer1のRTC機能を試してみることにします。

PIC−USBIO using BASIC[第75回]
2022.10.14upload

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