2019.1.10
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16ビットマイコンボードの製作

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いつか使ってみるつもりで入手してそのまま置いてあった16ビットCPUのことを思い出しました。
AMD社のAM188です。
その名の通り、CPUコアは80188互換の16ビットCPUです。
そのAM188を使った16ビットマイコンボードの製作記事です。
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[第118回]



●新ND80KL/86マイコンボード(ND80KL/86US)組立キット発売のお知らせ

(今回はKL5C80A12版の連載記事とAM188版の連載記事の両方に同じ内容の発売案内の記事を掲載しております)

昨年暮れから紹介してきました新しいND80KL/86ボードです。
従来のND80KL/86ボードから7セグメントLED表示回路と5×5キーボード回路を外してコンパクトにまとめました。
その分価格を安くできたことが一番のメリットです。

従来のボードでは起動時にはND80Zモニタが選択されるため、そこからUSB接続型システム、または独立型システムに移行するためには、5×5キーボードから[I/O][8]のキー入力が必要でした。
今回の新ボードではそこのところをパスするため、電源ON後すぐにUSB接続型または独立型のシステムが起動します。
そのように起動時に[I/O][8]のキー入力操作が不要なので、それだけ起動時の手間が省けるところもメリットです。

従来のND80KL/86ボードに比べてのデメリットは7セグメントLEDも5×5キーボードもないため、特に組立キットの場合にはシステムがまともに起動しているかどうかを簡単に判断できない点です。
うまくUSB接続できてWindowsのコマンドプロンプト画面に正しく表示が出る、または独立化システムでVGA画面に正しく表示される、という場合には問題はありません。
しかし何らかの原因で起動時の表示が正しく行なわれないというような場合には、7セグメントや5×5キーがあると、何が起きているのかを判断する目安になる場合があります。
それが無いのはデメリットです。
この点についてはなるべく早期に外付けのできる小型安価な7セグメント表示+5×5キーボードを作りたいと考えています。

以上のメリット、デメリットを、このキットを選ぶ際の参考にしてください。

ND80KL/86US(KL5C80A12CPUボードを実装)の写真です。

この写真ではRTC(リアルタイムクロック、DS1307)用の回路とそのためのボタン電池ホルダが見えますが、回路の都合でこのボードにはDS1307回路は実装しないことにしましたので、実際に供給する組立キット、完成品ではその部分のパーツは実装しません。

ND80KL/86US(AM188CPUボードを実装)の写真です。

上のKL5C80A12版と同じで、回路の都合でこのボードにはDS1307回路は実装しないことにしましたので、実際に供給する組立キット、完成品ではその部分のパーツは実装しません。

ND80KL/86US本体ボードからCPUボードとRAMボードを外しました。

512KB・RAMボード(完成品動作テスト済み)はND80KL/86US組立キット、同完成品に標準で付属しています。

CPUボードとRAMボードの写真です。

左がAM188CPUボード、右がKL5C80A12CPUボード、下は512KB・RAMボードです。
いずれも完成品動作テスト済みで供給します。

ND80KL/86US本体プリント基板(表側)です。


ND80KL/86本体プリント基板(裏側)です。


[1]KL5C80A12版ND80KL/86US組立キット

本体基板部分は組立キットです。
RAM(512KB)基板(完成品動作確認済み)がキットに含まれます。
KL5C80A12CPU基板(完成品動作確認済み)およびシステムROMがキットに含まれます。
システムROMはND80Z3.5のシステムROMの一部をKL5C80A12用に直したもの(27C256)とZBKV3BASICシステムROM(27C512)の2個がキットに含まれます。
マイコン独立化セットまたは新マイコン独立化セットをご購入の方には各用のシステムROMも添えてお届けします。

組立説明書
操作説明書
Z80(KL5C80A12)命令説明書
その他の説明書が付属します。
上記の説明書等とプログラムを収録したCDROM付きです。
+5V電源付きです。
USB接続ケーブル付きです。

組立キット 価格 23000円(税込25300円)
(512KBRAM基板、KL5C80A12CPU基板は完成品で組立キットに付属しています)

完成品 価格 25000円(税込27500円)
(上記組立キットを完成させ、動作テストしたものです。付属品、説明書などは組立キットと同じです)

[2]AM188版ND80KL/86US組立キット

本体基板部分は組立キットです。
RAM(512KB)基板(完成品動作確認済み)がキットに含まれます。
AM188CPU基板(完成品動作確認済み)およびシステムROMがキットに含まれます。
システムROMはND80Z3.5と同等の動作のマシン語モニタプログラムおよび8086BASICプログラム書込済みのROM(27C512を予定)がキットに含まれます。
マイコン独立化セットまたは新マイコン独立化セットをご購入の方には各用のシステムROMも添えてお届けします。
ZB3DOS(CP/M互換DOS)は8080CPU用ソフトのため、AM188CPUでは動作させることはできません。
MSDOS互換ソフトウェアは作りたいと思っていますがいまのところ未定です。

組立説明書
操作説明書
8086アセンブラ説明書
その他の説明書が付属します。
上記の説明書等とプログラムを収録したCDROM付きです。
+5V電源付きです。
USB接続ケーブル付きです。

組立キット 価格 25000円(税込27500円)
(512KBRAM基板、AM188CPU基板は完成品で組立キットに付属しています)

完成品 価格 27000円(税込29700円)
(上記組立キットを完成させ、動作テストしたものです。付属品、説明書などは組立キットと同じです)

[1]と[2]の本体ボードは同じものです。
[1]は同じ本体ボード組立キットにKL5C80A12CPU基板およびプログラムROM、CDROMが含まれます。
[2]は同じ本体ボード組立キットにAM188CPU基板およびプログラムROM、CDROMが含まれます。

[3]KL5C80A12CPUボード+AM188CPUボード+ND80KL/86USボード組立キット

本体基板部分は組立キットです。
RAM(512KB)基板(完成品動作確認済み)がキットに含まれます。
KL5C80A12CPU基板(完成品動作確認済み)およびシステムROMがキットに含まれます。
AM188基板(完成品動作確認済み)およびシステムROMがキットに含まれます。
上記[1]と[2]の組立キットの全てが含まれます。
ただし本体ボードキット(および512KBRAM基板、電源、USBケーブル等の本体ボードの付属品)は1セットです。
完成後はKL5C80A12CPU(およびKL5C80A12用ROM)かAM188CPU(およびAM188用ROM)のいずれかを実装して使用します。

組立キット 価格(特価) 31000円(税込34100円)
(512KBRAM基板、KL5C80A12CPU基板、AM188CPU基板は完成品で組立キットに付属しています)

完成品 価格(特価) 33000円(税込36300円)
(上記組立キットを完成させ、動作テストしたものです。付属品、説明書などは組立キットと同じです)

[4]ND80KL/86US本体ボード組立キット

ひょっとすると[3]のキットまたは完成品をご購入いただいた後に本体ボードのみもう1セット購入したいというご要望がでてくるかもしれません。
そのようなご希望に応えるためのセットです。
[1]〜[3]の本体ボードおよび512KBRAM基板(完成品)、電源、USBケーブル等ND80KL/86US本体ボードの付属品一式の組立キットです。
組立説明書、取扱説明書以外の説明書は付属しません。
システムROM、CDROMは付属しません。
この本体ボードだけでは動作させることはできません。
KL5C80A12CPU基板およびKL5C80A12版システムROMかAM188CPU基板およびAM188版システムROMのいずれかを実装する必要があります。

以前にND80KL/86キットのKL5C80A12+AM188セットをご購入いただいた方でそのどちらか用として今回ND80KL/86US本体ボードがほしいというご希望があるかもしれません。
その場合にはND80KL/86US用のシステムROMも添えてお届けします。

組立キット 価格 13000円(税込14300円)
RAM(512KB)基板(完成品動作確認済み)がキットに含まれます。

完成品 価格 15000円(税込16500円)
(上記組立キットを完成させ、動作テストしたものです。付属品、説明書などは組立キットと同じです)

[5]KL5C80A12CPU基板(完成品、動作確認済み)+システムROMセット

ひょっとすると[2]のキットまたは完成品をご購入いただいた後にKL5C80A12CPU基板も購入したいというご要望がでてくるかもしれません。
そのようなご希望に応えるためのセットです。
KL5C80A12版システムROM、説明書、付属CDROMなど[1]のセットのうちKL5C80A12基板の付属品一式を含みます。

完成品セット 価格 10000円(税込11000円)

[6]AM188CPU基板(完成品、動作確認済み)+システムROMセット

ひょっとすると[1]のキットまたは完成品をご購入いただいた後にAM188CPU基板も購入したいというご要望がでてくるかもしれません。
そのようなご希望に応えるためのセットです。
AM188版システムROM、説明書、付属CDROMなど[2]のセットのうちAM188基板の付属品一式を含みます。

完成品セット 価格 12000円(税込13200円)

[7]KL5C80A12版ND80KL/86US組立キット+AM188版ND80KL/86US組立キット

[3]のキットまたは完成品と[4]のキットまたは完成品をご購入いただいた場合には
組立キット 31000円+13000円=44000円
完成品   33000円+15000円=48000円
にそれぞれなりますが、
[1]と[2]の両方のキットまたは完成品をご購入いただくと
組立キット 23000円+25000円=48000円
完成品   25000円+27000円=52000円
といずれも4000円も高くなってしまいます。
これはKL5C80A12とAM188の両方をできるだけ安価に入手して体験していただきたいという思いから、[3]のセットは特別価格を設定しているためです。
しかし結果として同じ内容になるのに、注文の仕方によって4000円もの差がついてしまってはいけません。
ですので[1]と[2]を合わせてご購入いただく場合にも、以下の価格にさせていただきます。

組立キット 価格 44000円(税込48400円)

完成品 価格 48000円(税込52800円)

[8]KL5C80A12版ND80KL/86組立キット+AM188版ND80KL/86US組立キット または
   KL5C80A12版ND80KL/86US組立キット+AM188版ND80KL/86組立キット

CPUのどちらかをND80KL/86ボードのセットで、他方のCPUをND80KL/86USボードのセットにするという組み合わせです。
この場合にはいずれの組み合わせでも使えるようにということを考えると全部のシステムROMが必要になってしまって、ちょっと頭が痛いのですが、そこはサービスということで必要なROMを全てつけてしまうことにいたします。

組立キット 価格 52000円(税込57200円)

完成品 価格 57000円(税込62700円)

[9]KL5C80A12版ND80KL/86US用ZB3DOS(CP/M互換DOS)セット

ND80Z3.5用ZB3DOS(CP/M互換DOS)と同じソフトです。
すでにND80Z3.5用ZB3DOS(CP/M互換DOS)をお持ちの場合にはそのままKL5C80A12版ND80KL/86US用として使うことができますから、あらたにご購入いただく必要はありません。
AM188CPUでは実行できません。
説明書とCDROMのセットです。
ND80Z3.5用と同じソフトですが、ND80Z3.5用では増設RAMもセットに含まれています。
KL5C80A12版ND80KL/86US用では、RAMは本体ボード上に実装済みのRAMボードを利用しますから、増設RAMは含まれません。
その分価格を安く設定してあります。

価格 3500円(税込3850円)
価格には送料が含まれます。

●ご注文の方法

まずはご注文の内容を書いたメールをお送りください。
メールのあて先はこちらです thisida@alles.or.jp

折り返しお振込みいただく金額とお振込みの方法をメールにてご返事いたします。
仕事の都合などですぐにご返事できない場合もあります。
大体1日以内にはご返事を差し上げます。

●納期について

これから説明書を作成しますが、組立説明書以外はほとんどはND80KL/86キットと同じでいけると思いますから、作成にはそれほど時間はかからないと思います。
必要パーツはご注文の状況をみながら発注していきますので、揃うまでに少し時間がかかります。
実際にお届けできるようになるまで、2週間〜3週間程度かかりそうです。
お待たせして申し訳ありませんがご了承いただきますようお願いいたします。

16ビットマイコンボードの製作[第118回]
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