新製品の紹介(プチ連載です)
27C256WRITER組立キット
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たまにはちょいと息抜きで小品も作ってみたいものです。
簡単にチョイチョイと…。
でも、なかなかそうは簡単にはいかなくて、いつものごとく回を重ねてしまうことになるのかも…。
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[第21回]
●MYCPU80でも実行してみました
前回はND80ZV(ND80Z3.5)で/W256 SコマンドとJP@コマンドを使った、RAM上でのシステムプログラムの動作テストについて説明をしました。
その機能はMYCPU80でも全く同じように使うことができます。
ただしMYCPU80は標準ではTK80モニタしか搭載していないので、ZB3BASICの機能であるJPコマンドを使うことはできません。
MYCPU80についてはMYCPU80用ZB3BASIC+ZB3DOS(CP/M互換DOS)が必要になります。
●MYCPU80(ZB3DOS)システムROMメモリマップ
MYCPU80用ZB3BASIC+ZB3DOSシステムROMのメモリマップです(2016.2.27現在)。

●DMコマンドを書き換えてみる
前回と同じようにして、DMコマンドの機能を一部書き換えてみます。
DMコマンドプログラムはMENTRYプログラムの中にあります。
下はMENTRY4Cのアセンブルリストの先頭部分です。
DMへのジャンプはアドレス181Eにあります。
前回のND80ZV(ND80Z3.5)用のZENTRYプログラムのリストと基本的には同じですが、こちらは8080ニーモニックで記述しています。
2016/2/18 22:16 mentry4c.txt
END=1CFE
;;; ENTRY FOR NEW BASIC 03/08/11 8/13 12/5 04/4/25
;;; 05/08/24
;;;entry for nd80z3
;;;10/6/18 6/19 6/20 6/21 6/22 6/23 6/27 6/28 6/29
;7/1 7/2 7/3 7/23 8/6
;9/14
;
;entry for MYCPU80
;14/6/13 from zentry1x to mentry1x=mentry2a
;6/23 for debug $1>$9,$2>$A,$5>$D
;7/4 7/8 br,regdp
;7/9 for test,echo
;7/10
;7/15 $9>$1,$A>$2,$D>$5
;7/17 8/28 11/26 11/27
;from mentry3f+zentry2h 14.12.27
;16/2/18
;
ORG $1800
;;;
;
SOUT_M=$027C
;
PRT0=$1057
;;;
ADISP=$1015
DEDSP=$1018
CRLF=$101B
SPJMP=$1024
HDCMP=$1027
WHTDP=$1030
DECIN=$1036
SPCDP=$1039
ASHX1=$103F
ASHX2=$1042
ASHX4=$1045
HXDP2=$104B
HXDP4=$104E
ADRD=$1051
BREAK=$1054
DECDP=$105D
BITDP=$1066
ATMKCK=$106C;*********14.12.26
LSRC2=$1075
LSRC0=$1078
CRLF2=$107B
;SOUT_M=$10AB
SIN=$10AE
SBCHLDE=$10B4
SIN_NODTRT=$10BD
;
;;;
CMDTP=$16DF
RGTBL=$1FB8
;;;
CNVT=$56BF
CNVTS=$56C2
NEWSB=$56CE
;;;
RUN=$2000
RUN3=$2003
ERRDP=$200F
;
HELP=$5686
BSSETSB=$56AD
HELPSB=$56B6
;;
RTRAM=$E239;***********14.12.26
RAMWR=$E23F;
RAMRD=$E242;
RAMJP=$E245;
;
VTOP=$DFFF
LIMIT=$DFFF
;
STCWK=$ED00
;
;;;
KEYBF=$F000
TXTS=$F052
CADRS=$F054
SFTCK=$F056
TXTE=$F063
PRTR=$F065
TXTE2=$F066
VEND=$F06A
MODE=$F070
DRCTE=$F078
LPSW=$F079
KETA=$F07C
BRKAD=$F080
BRKBF=$F082
BRKCK=$F083
HLBF2=$F084
FLG1=$F08A;$F092
ACC1=$F08B;$F093
OUTWK=$F08C;HLBF1=$F08C
INWK=$F08F
IXH=$F097
IREG=$F098
SPBF=$F099
PCL=$F09B
PCH=$F09C
NMEND=$F0B6
DRCTS=$F0CF
LCDMK=$F0D9
INTMS=$F0DA
INTCK=$F0DB
TRSW=$F0DC
BSBRKAD=$F0E9
BSBRKA2=$F0ED
WRITEP1=$F0FA
WRITEP2=$F0FC
;;;
;;;
SDATA=$F186
;;;
ATCK=$F1A0
DFLSW=$F1A1
BFNO=$F1A5
LNO=$F1AA
;
TXBF=$F200
RAMCK=$F2D1;*********14.12.26
MODE2=$F2F7
TXTS2=$F2FC
TXBFC=$F2FE
;
STC=$F500
SPTOP=$F800
;
ATD=$FEE0
ATLN=$FEE2
ATRNMK=$FEE4
EIMK=$FEE6
;;;
;
RST7JC=$FFCC
RST7JA=$FFCD
;
;;;
1800 C35418 JMP START
1803 C3A318 JMP ENTRY
1806 C35219 JMP SDTIN
1809 C31510 JMP ADISP
180C C3AE10 JMP SIN
180F C38119 JMP ASOUT
1812 C31D19 JMP LNSRC
1815 C3F818 JMP ENT4
1818 C39119 JMP AUTO
181B C3E319 JMP MVDBI
181E C3FD19 JMP DM
1821 C3761A JMP CM
1824 C3EE1B JMP BP
1827 C3BA1B JMP RT
182A C3191B JMP IN
182D C3EB1A JMP OUT
1830 C3C31C JMP LCDOT
1833 C3C51C JMP LINIT
1836 C3C61C JMP JPIN
1839 C3C41C JMP LCDINSB
183C C3D81C JMP RRCOPYSB
183F C33E1B JMP RGDSP
1842 C3AE10 JMP SIN; from INPUT$
1845 C3BD10 JMP SIN_NODTRT; from INKEY$,INPUT$
1848 C3951C JMP LD
184B C3AC1C JMP SV
184E C3151A JMP DMSB
1851 C37A1B JMP BROUT1;***********14.12.26
;;;
1854 3EEF START:MVI A,EF
1856 D398 OUT 98;ND80Z3 DMOFF
1858 AF XRA A
|
下はDMプログラムの先頭の部分です。
;
19FD CD6C10 DM:CALL ATMKCK;*********14.12.26
1A00 CD5110 CALL ADRD
1A03 CD151A DM1:CALL DMSB
1A06 CD5410 CALL BREAK
1A09 CD2710 CALL HDCMP
1A0C CA031A JZ DM1
1A0F DA031A JC DM1
1A12 C3A318 JMP ENTRY
;
1A15 E5 DMSB:PUSH H
1A16 E5 PUSH H
|
下は同じDMプログラム(MENTRY4Cプログラムの一部分)のソースプログラムです。
DM:CALL ATMKCK;*********14.12.26
CALL ADRD
DM1:CALL DMSB
CALL BREAK
CALL HDCMP
JZ DM1
JC DM1
JMP ENTRY
;
DMSB:PUSH H
PUSH H
CALL HXDP4
POP H
CALL SPCDP
MVI B,08
CALL DM2SB1
MVI A,2D
CALL ADISP
CALL DM2SB
MVI B,07
CALL DM2SB1
POP H
CALL SPCDP
CALL SPCDP
MVI B,10
DM3:CALL MEMRD;******14.12.26
CALL DM4
INX H
DCR B;DJNZ *DM3
JNZ DM3
JMP CRLF
;
DM4:CPI 20
JC DM5
CPI 80
JC ADSPJ
CPI A0
JC DM5
CPI E0
JC ADSPJ
DM5:MVI A,2E
ADSPJ:JMP ADISP
;
DM2SB1:CALL SPCDP
CALL DM2SB
DCR B;DJNZ *DM22
JNZ DM2SB1
RET
DM2SB:PUSH H
CALL MEMRD;*******14.12.26
MOV H,A;*********14.12.26
CALL HXDP2
POP H
INX H
RET
|
その一部分(DM4:以下の部分)を下のように書き換えました。
DM4:CPI 20 JC DM5 JMP ADISP DM5:MVI A,2E ADSPJ:JMP ADISP |
この作業も前回と同じです。
もとのプログラムでは、16進数ダンプの右側に表示されるASCII文字のところで、00〜1F、80〜9F、E0〜FFはピリオド(”.”、ASCIIコード2E)に置き換えて表示しているところを、00〜1F以外はそのままASCII文字とみなして表示するように変更しました。
そのように変更したあと、MENTRYWK.TXTというファイル名で保存し、それをASM80でアセンブルしました。

画面には表示されませんが、アセンブル作業がエラーなく終了すると、マシン語のバイナリファイルMENTRYWK.BINが作成されます。
このあと下の作業で書き換え後のDM4:の中身の確認をしますから、その部分のアセンブルリストを示します。
1A47 FE20 DM4:CPI 20 1A49 DA4F1A JC DM5 1A4C C31510 JMP ADISP 1A4F 3E2E DM5:MVI A,2E 1A51 C31510 ADSPJ:JMP ADISP |
前回は先にROM上で普通のDMコマンドを実行して、どのように表示されるかを確認しましたが今回は手順が逆になってしまいました。
最初に/W256 Sを実行して、そのあと/LD MENTRYWK.BIN,1800を実行してから、DM 1F00,1F3Fを実行しました。
手順は逆になってしまいましたが、いずれのコマンドもROM上で実行していますから、前回と同じ結果になります。
/W256 Sの実行によってシステムROMの内容が「裏RAM」にコピーされました。
/LDコマンドでさきほど作成したMENTRYWK.BINを「裏RAM」にロードしてMENTRYプログラムを上書きしました。
DMコマンドを実行してASCII文字の表示を確認しました。
画面右側のASCII文字表示のところで、上で説明した範囲のコードが”.”に置き換えられています。

前回と同様念のために、/LDコマンドによってDMプログラムが上書きされたかどうかをDM@コマンドで確認してみました。
さきほどのアセンブルリストのDM4:のところの通りに、アドレス1A4C〜が書き換えられていることが確認できました。
そこまで確認したあと、JP@1033[Enter]を実行して「裏RAM」に行って、DMコマンドを実行しました。
画面右側のASCII文字表示が最初に実行したときと一部異なっていることがわかります。
●MYCPU80もWindows10に接続できました
長野県のN様からメールをいただきました。
Windows10 HOMEおよびWindows10 ProでMYCPU80のZB3DOS(CP/M互換DOS)が動きました、とのことです。
N様。
前回のND80ZVをWindows10に接続して正常に動作しましたとのご連絡に続いて今回のMYCPU80の接続のご連絡有難うございました。
ご協力に感謝申し上げます。
今後ともご支援ご協力をお願いいたします。
27C256WRITER組立キット[第21回]
2016.2.28upload
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