2016.9.22
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マイコン独立大作戦
CRTインターフェースボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[第20回]


●水平同期信号回路

下は[第14回]でお見せした「水平同期信号回路」です。



専用LSIを使わずにロジックICだけで作ろうとすると、結構複雑な回路になります。
1行を80字と40字の2通りの表示をするためにそれぞれの回路が並行して走っているため、余計に複雑になっています。
さらにカットアンドトライを繰り返したためにゲートの使い方がすっきりしていなくて、その分複雑さが増しています。

回路の理解のために、40字の回路は一旦忘れて、まずは80字のほうだけ考えてみることにします。
80字と40字の切換えは、74HC157を使って行なっています。
A入力が80字でB入力が40字です。
A入力のラインだけに注目して回路を順にたどってみてください。

14MHzクリスタル発振回路の出力がそのままドット表示のためのシフトクロックとなります。
14MHzクロックをIC2(74HC393)で8分周すると、RAMをスキャンするアドレスのクロックになります。
IC2(74HC393)のpin5の出力を受けてIC7(74HC393)で分周してRAMのスキャンアドレスを作成します。

80字表示の場合には80字×25行ですから2000字表示になります。
想定しているシステムのRAM(ビデオRAM)のアドレスはF800〜FFCFの2000バイトです。
しかし上位のA11〜A15はアドレスデコーダによってRAMセレクト信号になりますからA0〜A10がRAMをスキャンするアドレスラインになります。
RAMのアドレスラインはA0〜A10の11本ですが、上の回路図の回路ではその全部は作りません。
ここが複雑なところです。

この回路は「水平」同期回路なので、水平1ライン(80バイト)分のアドレスラインしか作り出しません。
80(字)は50Hです。
しかし、ちょっとわかりにくいかもしれませんがIC7(74HC393)は50Hではクリアされません。
70Hまでカウントが進んだとき、はじめてクリアされます(わかりますでしょうか?)。
IC8(74HC10)のpin6がカウントクリア信号になります。
つまり上の回路で作り出されるRAMのアドレスは000〜06Fということになります。

なぜ50Hではなくて70Hなのか?
そしてそこから先のRAMアドレスはどうやってアクセスされるのか?

説明の途中ですが本日は時間がなくなってしまいました。
次回に続きます。

CRTインターフェースボードの製作[第20回]
2016.9.22upload

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