2015.12.26
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トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第139回]


●[HC139]組立キットの製作(8)C=1のときのA入力回路

今回はC=1のときにアクティブになるA入力回路を実装します。
下のオレンジ色で囲った回路です。


下の部品を実装します。
[抵抗]
R11 51KΩ
R12 200Ω
R15 51KΩ
R16 200Ω
[コンデンサ]
C8  22pFセラミック
C11 22pFセラミック
[ダイオード]
D12 1N4148
D15 1N4148
D17 1N4148
D20 1N4148

トランジスタを実装すると抵抗などが隠れて見難くなるので、とりあえずここまで実装した写真をお見せします。


トランジスタを実装する前に回路図の水色で示したジャンパー配線をしておきます(このジャンパー配線については前回説明をしました)。

基板裏側左端に近いところに見える追加配線です。
L11(赤LED)のカソードとそのすぐ右斜め上の抵抗R1お(200Ω)とをリード線くずを利用してジャンパ配線します。

その部分を拡大しました。


このあと以下のトランジスタを実装します。
[トランジスタ]
T13  2SA1015
T14  2N7000
T17  2SA1015
T18  2N7000

トランジスタ実装後の写真です。


動作テストです。
今まではG1_、G2_がアクティブ(L)の状態でテストをしてきました。
念のため、G1_、G2_になにもつながない状態でのテストもしてみました。

入力は全て開放しています。
プルアップ抵抗がついていますからH(1)が入力されたことになります。
G1_、G2_はLのときにアクティブで、Hのときは非アクティブになりますから、左端のLED(G1_)とその右下のLED(G2_)は消灯しています。
その右側のLED(C)、中央のLED(B)、右端のLED(A)は全て点灯しています。
C=1、B=1、A=1ですが、G1_、G2_がHのため、右上の出力表示LEDは全部消灯しています。
8pin丸ピンソケットのpin8(Y7出力)の電圧は4.48Vで出力がH(1)であることを示しています。

それでは今までのように、G1_、G2_をLにして、C=1、B=1、A=1のときをテストします。

左端のG1_の状態を示すLED(L9)とその斜め右下のG2_の状態を示すLED(L12)はともに入力がアクティブ(L)なので点灯しています。
そのさらに右側のC入力の状態を示すLED(L13)はC=1なので点灯しています。
その右斜め上、ほぼ中央にあるB入力の状態を示すLED(L10)はB=1なので点灯しています。
右端にあるA入力の状態を示すLED(L11)もA=1なので点灯しています。
C、B、Aの各入力には何も接続していません。
入力はプルアップされているのでH(1)が入力されていることになります。
入力がC=1、B=1、A=1の状態になりますから、基板上部にある出力の状態を示すLEDの左端のLED(”Y7”、L1)が点灯しました。

今度はC=1、B=1、A=0のときをテストします。

右端のA入力の状態を示すLEDはA=0なので消灯しました。
このとき入力の状態はC=1、B=1、A=0になります。
右上の出力表示LEDは左から2番目(”Y6”、L2)が点灯しました。

次はC=1、B=0、A=1のときをテストします。

ほぼ中央にあるB入力の状態を示すLEDはB=0なので消灯しました。
右端のA入力の状態を示すLEDはA=1なので点灯しました。
入力はC=1、B=0、A=1の状態ですから、左から3番目(”Y5”のLED、L3)が点灯しました。

最後にC=1、B=0、A=0のときをテストします。

ほぼ中央にあるB入力の状態を示すLEDと右端のA入力の状態を示すLEDは消灯しています。
このとき入力の状態はC=1、B=0、A=0になります。
右上の出力表示LEDは左から4番目のLED(”Y4”、L4)が点灯しました。

前回[第138回]では、この状態のときに8pin丸ピンソケットのpin6(Y5)の出力を測ったところ+3.5Vになりました。
今回A入力回路を実装したあとでの測定では、上の写真のように約+5V(実測値+4.73V)の正常出力が得られました。
全ての回路を実装すれば正常出力が得られることが確認できました。

最後に基板裏に26pinと16pinのコネクタを取り付けます。

向きに注意して、三角マークが合う向きに取り付けます。


取り付けたところを横から見ました。

完成写真です。

26pinコネクタを取り付けましたから、次回はND80Z3.5(ND80ZV)とフラットケーブルで接続してテストを行ないます。
電源はND80Z3.5(ND80ZV)側からフラットケーブルを通して供給されますから、コンデンサC23(100μF)の裏につけたリード線は外してもよいのですが、念のためしばらくはつけたままにしておくことにします。

トランジスタでCPUをつくろう![第139回]
2015.12.26upload

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