2015.12.28
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トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第140回]


●[HC139]の動作テスト(ND80Z3.5に接続)

[HC139]の動作テストは基板単独で信号入力をGNDに接続するなどしてテストしてきましたが、今回はこの回路の本来の使い方として、バス信号ラインに接続するかたちでのテストを行ないます。
具体的にはND80Z3.5の拡張バスコネクタに接続して、ND80Z3.5から[HC139]にアクセスすることでテストを行ないます。
同じテストは改良前の基板に対して[第115回]以後で行ないました。
今回もそのときと同じ手順で行ないます。

ND80Z3.5と[HC139]とを接続して、[HC139]の左下の丸ピンソケットのところで、G1_にIORD、G2_にA7、C〜AにA2〜A0を接続し、ND80Z3.5でIN A,(00)〜IN A,(07)を実行することで、[HC139]の右上の出力信号用LEDを点灯させることができますから、それを見ることで[HC139]回路が正しく働いているかどうかを判定することができます。

26pinフラットケーブルでND80ZVと接続しました(今回はND80ZVと接続しましたがND80Z3.5でも全く同じです)。

まだ接続して電源を入れただけですがバス信号の状態を受けてG2_、C、B、AのLEDが点灯しています。
左端のG1_にはIORDを接続していますが、このLEDは消灯しているように見えます。

照明を暗くしてみると、G1_も点灯していることがわかります。

CPUのバス信号はダイナミックに高速でH、Lが切り換わっているので、常時点灯しているように見えても、実際には高速でON/OFFを繰り返しています。
G1_(IORD)が暗いのは他の信号(アドレス信号)に比べてパルス幅が狭いことと出現回数が少ないためです。

以下の説明は[第116回]に書いたことと同じですが、理解を助けるために再記します。
ND80Z3.5(ND80ZVも同じ)はボード上のI/O回路にA7=1のアドレスを使っていますがA7=0のI/Oアドレスは使っていません。
そこで外部にA7=0になるようなアドレスのI/Oを接続すれば、ND80Z3.5(ND80ZV)本体上のI/Oとぶつかることなく、アクセスすることができます。
今回は[HC139]にアドレス00〜07を与えてIN命令を実行し、そのアドレスに対応する出力を見ることにします。
実際にはA6〜A3は接続されていなくて[HC139]にはそのビットに対応する入力はありませんから、
0XXXX000〜0XXXX111(Xは0または1)のいずれのアドレスでもアクセスされます。

8000 DB00    LP:IN A,(00)
8002 C30080     JP LP
を実行しました。

出力ラインbOのLED(右端、Y0)が点灯しています。

8000 DB01    LP:IN A,(01)
8002 C30080     JP LP
を実行しました。

出力ラインbPのLED(右から2番目、Y1)が点灯しています。

8000 DB02    LP:IN A,(02)
8002 C30080     JP LP
を実行しました。

出力ラインbQのLED(右から3番目、Y2)が点灯しています。

8000 DB03    LP:IN A,(03)
8002 C30080     JP LP
を実行しました。

出力ラインbRのLED(右から4番目、Y3)が点灯しています。

8000 DB04    LP:IN A,(04)
8002 C30080     JP LP
を実行しました。

出力ラインbSのLED(右から5番目、Y4)が点灯しています。

8000 DB05    LP:IN A,(05)
8002 C30080     JP LP
を実行しました。

出力ラインbTのLED(右から6番目、Y5)が点灯しています。

8000 DB06    LP:IN A,(06)
8002 C30080     JP LP
を実行しました。

出力ラインbUのLED(右から7番目、Y6)が点灯しています。

8000 DB07    LP:IN A,(07)
8002 C30080     JP LP
を実行しました。

出力ラインbVのLED(左端、Y7)が点灯しています。

ざっとですが[HC139]の動作テストが完了しました。
このあと[HC373]を組み立てて、それと接続して最終的な動作テストを行ないます。
組立キットとして供給しますのは、それが済んでからということになります。
本当は年内にそこまでいきたかったのですが、今年も残すところあとわずかですので、今更どうあがいてみても仕方がありません。
覚悟を決めて、年末年始をはさんでテストを続けることにいたします。

トランジスタでCPUをつくろう![第140回]
2015.12.28upload

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