パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
当記事は2010年9月から「TTLでCPUをつくろう!」というタイトルの もとにほとんど毎日連載をしてきたものを再編集したものです。 |
2011.6.21 前へ 次へ 目次へ戻る ホームページトップへ戻る |
☆いつものごとく泥沼の展開に。(3)LANネットワーク 組立説明書とWindows7のセットアップ説明書も出来あがり、友人(初心者)2名による実際の組立作業も成功裏に終わったのでいよいよ販売を開始するつもりだったのですけれど…。 次々に想定外の事態が発生し、販売開始は当面延期せざるを得なくなってしまいました。 あせる心を押さえてひとつずつ問題を解決していくのでありますが…。 |
[第81回]
●識別されていないネットワーク
およそ2週間ぶりにパソコン組立キットのソフトウェア説明書の作成を再開いたしました。
止まっておりましたネットワークのところから、説明書の作成を再開したのですが、説明を書いておりますと、当記事とは少し説明の展開が異なってくるところが出て来て、結局またもや実際に設定をやり直しながら説明を書くという、なんとも手間のかかる作業を余儀なくされております。
そんな作業の中で、気が付いたことがありますので、また忘れてしまわないうちに書いておくことにいたします。
[第74回]でデフォルトゲートウェイを設定しないことには、「識別されていないネットワーク」になってしまいます、ということを書きました。
そのときは「識別されていないネットワーク」では困るのでなんとかして「ホームネットワーク」にするために試行錯誤をしたのでしたが、その後[第77回]になりまして、デフォルトゲートウェイを設定しないと「識別されていないネットワーク」になってしまうけれど、そうなってもネットワークのアクセスには全く影響はありません、ということを書きました。
しかし、[第74回]で書いておりますように、どうしてそんなにしつこく、やっきになって「識別されていないネットワーク」をなんとか識別されるネットワーク(つまり「ホームネットワーク」)に変えようとしていたのか、そのわけがやっとわかりました。
そのときは泥沼でもがいておりましたので、肝心のところの記憶が抜け落ちてしまっていたのです。
やっぱり「識別されていないネットワーク」には問題があったのです。
ネットワークのアクセスを可能にするためには、「共有の詳細設定」をしなければなりません。
問題は、「共有の詳細設定」の中の「ネットワーク探索」の設定にありました。
「識別されていないネットワーク」は「パブリックネットワーク」にされてしまうのですが、そこで「ネットワーク探索を有効にする」にチェックをつけて、ちゃんと「変更の保存」をしておいても、再起動すると、また「ネットワーク探索を無効にする」にチェックがついてしまいます。
「ネットワーク探索とは?」をクリックしてみますと、そこには由々しきことが書いてありました。
以下はそこからの引用です。
この状態(ネットワーク探索が無効の状態)では、コンピューターが他のネットワーク
コンピューターやデバイスを参照できず、他のネットワーク コンピューター上のユーザーが自分のコンピューターを参照できません。
ううう。
それじゃ使い物にならないじゃありませんか。
ですから、必死になって、なんとかしようともがいていたのでした。
しかし、そのことを完全に忘れてしまって、さらにいろいろやっておりましたら、「識別されていないネットワーク」のままでも、ネットワークのアクセスに支障がないことがわかったものですから、[第77回]の文章になったのでした。
でも。
そりゃあ、おかしいのですよねえ。
矛盾しております。
そこで、またまたルーターを使わないLANの設定をしまして、今度は「ネットワーク探索が無効」のままで、ネットワークのアクセスがどうなるのかを、いろいろ試してみました。
その結果は、「ネットワーク探索が無効」のままでも、Windows7から他のコンピュータの共有フォルダに全く支障無くアクセスできましたし、その逆にWindowsXPからWindows7の共有フォルダに支障なくアクセスできました。
いったいどういうことなのでしょうねえ。
さっぱりわかりません。
そもそもこれは問題なのか、あるいは問題にはならないのか、そのあたりもよくわからないなあ、という気がいたします。
なんだかわかったような、わからないような、ですけれど、以上念の為の備忘録です。
●ワークグループ
ワークグループにつきましては、「異なるワークグループ間ではアクセスできない」と思い込んでいたために、見当違いの記事を書いてしまったことについて、[第79回]で訂正をいたしました。
確かにWindows98では、同じワークグループのコンピュータの共有フォルダだけが、ネットワークに表示されます。
異なるワークグループは一度ネットワーク全体を表示させてから、別のワークグループへとたどっていかなければ、その共有フォルダを表示させることはできません。
しかしそのようにすれば、異なるワークグループのコンピュータにある共有フォルダにアクセスすることができるのですから、ワークグループが同じでなければならない、ということまでは言えません。
それがさらに進んで、WindowsXPになりますと、ワークグループに関係無くネットワーク上にある全てのコンピュータの共有フォルダを一覧表示してくれます。
ところが、そのWindowsXPなのですが。
説明書の作成作業をしておりまして、気が付いてしまいました。
ここのところです。
「ネットワーク上のコンピュータのすべてが同じワークグループ名をもつ必要があります」とちゃんと書いてあるじゃありませんか。
むむ。
やっぱり「必要」だったのか。
しかし、どういう理由があって、「必要」なのでしょうか。
これもまた、よくわかりません。
まあ、たいていの方は家庭内LANで、異なるワークグループ名をつけたりはなさらないと思いますから、どっちでもよいことなのかもしれませんが。
CPUをつくろう!第737回(2011.2.24upload)を再編集
パソコンをつくろう![第81回]
2011.6.21upload
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