超ローコストPICWRITERの製作
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「PICBASICコンパイラ」からスピンオフ!!
過去記事を参照することなどを考えて該当する過去記事は「PICBASICコンパイラ」のまま連載回もそのままとします。
以後は前回記事からの流れで[第236回]からとします。
「PICBASICコンパイラ」はなるべく早く連載を再開したいと考えています。
PICはローコスト、高機能で種類も豊富なお手軽マイコンですがプログラムを書き込むためのWRITERが必要です。
それをできるだけ安価に作ってしまおうというプロジェクトです。
最終的には製品化を考えています(組立キット、完成品)。
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[第283回]
●PIC16F54
間が5日も空いてしまいました。
例によってこの間はずっと苦闘しておりました。
苦闘するなかでいろいろ考えることがありました。
こんなことを続けていていいのかと。
問題はPICです。
そもそもはPICWRITERなんてものに首をつっこんだのが間違いだったのです。
やればやるほどMicrochipってどーしようもない会社だという感が深まります。
なんたってとにかくPICの書き込みプログラムは全く統一性がありません。
どいつもこいつもといった感じでほとんどルールもへったくれもありません。
まさかここまでひどいとは思いませんでした。
こんなひどいものを相手にフリーのPICWRITERに取組んでみえる方もいらっしゃるようですね。
ほんとに心から敬服いたします。
不肖私にはとてもできません。
ということがこの数日であらためて私が学んだことです。
愚かにもできるだけ多くのPICに対応するPICWRITERをつくろうなんてことを考えてしまった私が浅はかだったのです。
ええ。
もうそういうこだわりはきっぱり捨ててしまいましょう。
これからは書き込み対象をしぼって、できるものを少しずつ増やしていきたいと思います。
先日は加速しつつ取組むつもりと書きましたが早くも軌道修正です。
無理のない程度にやっていきます。
せっかくここまでやってきたことですので適当なところで区切りをつけて製品化を考えたいと思っています。
ということで。
まずは休止状態になっておりましたPICBASICコンパイラを再開します。
もうほとんど忘れてしまっていますので過去記事を読みながら思い出しつつ近日中に再開いたします。
そのほか昨年暮れから考えてきた構想についてもいよいよ着手したいと考えております。
今年もホットな夏になりそうな予感がいたします。
乞う。ご期待。であります。
前口上はそのくらいにしまして。
とりあえずは今までの続きの作業です。
今回は思いっきりこけてしまった顛末です。
その結果として上に書きましたようなことをあれこれ考えてしまうことになりました。
PIC16F54は今までまったく使ったことがありませんでした。
秋月でえらく安く売られていることから試しに買ってみることにしました。
特価というわけでもなさそうです。
いつもの調子でまずはテストプログラムを書いてみようとして納得しました。
なるほどこれは価格相応です。
いまどきのPICに比べたら実にシンプルです。
おそらく初期のPICの生き残りかと。
[出典]Microchip Technology Inc. PIC16F5X Data Sheet
それでもクロックは20MHzまでというから立派なものです。
動作電圧も2V〜5.5Vまでいけるとのこと。
ファミリーとしては16F54のほかに16F57と16F59があるようです。
16F54は18pinです。
[出典]Microchip Technology Inc. PIC16F5X Data Sheet
I/Oポートが最大12(RA0−3、RB0−7)あるほかは8ビットのタイマー(TMR0)があるだけのようです。
なんともシンプルそのものなのですがさらに驚いてしまうのはSFR(Special Function Register)の少なさです。
たったこれだけです。
[出典]Microchip Technology Inc. PIC16F5X Data Sheet
えっ。
つうことは、バンク切り換えもない?
そのようです。
あれ?
じゃあ、PORTの向きはどうするの?
TRISAもTRISBもありません。
その疑問は次回で明らかになります。
超ローコストPICWRITERの製作[第283回]
2025.5.16 upload
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