パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
[第362回]
●SSDか?HDDか?どちらを使う?
前回までSSDを使ってクローンディスクを作成するという流れで書いてきました。
最初にSSDを使ってクローンディスクを作成したのは中古のWindows11デスクトップパソコンのシステムディスクでした。
このところHDDはノートパソコン用の2.5インチのHDDの写真ばかり使っています。
今まではバックアップ用に中古の3.5インチのHDDを購入して使っていたのですが数が増えてくると結構かさばるし重たいのですよね。
考えてみたらバックアップ用なら3.5インチにこだわらなくても2.5インチでもいいじゃんということに気が付きました。
なにしろずっとデスクトップばかりをさわってきてノートパソコンは持っていなかったので2.5インチというところに頭が回りませんでした。
それで今年になってから試しに中古の2.5インチHDDを何台か安価で購入したのですが。
3.5インチHDDに比べるとずっと軽量小型です。
扱い易いのでつい2.5インチHDDを主に使うことになってしまいました。
それでこれからはバックアップ用に2.5インチHDDを使っていこうと思っていたのですが。
たまたまめちゃ安のSSDだと思って喜んで買ったのがただのケースだったということから本体のM.2SSDを買うはめになりました(「ワンボードマイコンをつくろう!」[第166回])。
せっかく手に入れたSSDですから試しに使ってみたところうんざりするほど遅かった中古パソコンのWindows11の起動が驚くほど速くなりました。
続いて試したやはり中古のノートパソコンのWindows10の起動もHDDからSSDに換装したことで実用レベルの速さになりました。
ここまで経験してしまいますと手元にあるパソコンも全部SSDに換装してしまいたくなります。
が。
ここでふと気になりました。
SSDは果たして信頼できるのか?
HDDと比べてどうなのか?
実は。
今までパソコンのシステムディスクもデータ用のディスクもずっと3.5インチHDDを使ってきました。
実際にパソコンに実装しているもののほかは全部バックアップ用にクローンを作成するかデータコピーをして保管しています。
しかしちょっと不安に思っていることがあります。
HDDはデータの長期保存用途として安全に使えるものなのか。
ネットで調べてみましたらざっと見たところ10年程度は大丈夫なようです。
その間にたまには読み出して動作確認をすべきとは思います(そのうち先に私の寿命が尽きてしまうでありましょう)。
その一方で。
SSDはどうなのかといいますと。
こちらのほうはデータの長期保存は駄目なようです。
問題は無通電のままだと3ヶ月から長くても1年ぐらいで電荷が抜けて、つまりデータが蒸発してしまうようです。
だめじゃん。
それでは通電していたらどうなのかといいますと。
SSD内部のコントローラがリフレッシュによってデータ保持をするのでその場合には10年程度は保持できるのだそうです。
その間はずっと通電する必要はなく数週間おきにでも通電すれば多分いいのではと思います。
うむむむむ。
SSDについてはちょいと不安要素がありますね。
なんだかSSDは突然プッツンしてしまう事故があるのだそうですね。
コワいじゃありませんか。
私の経験ではHDDの場合には完全にアウトになる前にときどきエラーが発生したりするようになってきたりするとぼちぼち交換時期かという予測が立つと考えています。
突然昇天されたらアウトです。
つうことからすると速いからといって簡単にSSDに換装するのは考えものかもしれません。
一体SSDの寿命はどのくらいなのでしょう。
私としてはHDDと同じくSSDについても中古でまかなおうと考えていますのでなおさらそこのところは気になります。
前回はCrystal DiskInfoでSSDをチェックしてみました。

正常ということなので一応は安心ということなのですが。
あとどのくらい使えるのかという目安が知りたいところです。
SSDはデータの書込量が多くなるにつれて消耗していきそれが限界に達するとアウトになるのだそうです(コワいなあ)。
その目安は総書込量(ホスト)にあるのだとか。
この値がメーカーが個々の製品に定める値に達するとそれが寿命だということです。
このあたりはHDDとはちょいと異なっている感じです。
メーカーが定める値のことをTBRといいます。
「to be read」から来ているのだとか。
単位はTB(テラバイト)です。
大体30〜70ぐらいが多いようです。
上のCrystal DiskInfoで確認した総書込量(ホスト)は7276GB(7.276TB)です。
ときどきCrystal DiskInfoで確認しこの値が30に近付いたら要注意ということなのでしょう。
SSDの注意点として容量近くまで使わないようにするべきとのことらしいです。
フル使用に近付くにつれて消耗がより早まるとのこと。
うーん。
なんだかSSDには難しいところもあるようで。
ちょっと落ち着いてよく考えてみることにいたしましょう。
パソコンをつくろう![第362回]
2025.11.15upload
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